とんぼ玉作家ガラスのさかなの「タワゴト日記」

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クレサンベールと、ナノガラスと、宇宙と

 5月18日(木)に、神戸国際宝飾展2017に、行って来ました。
 仕事もしました。(^^;

 会場に着いてすぐに、トルソー、リングスタンド、アクセサリーポーチなどを買いました。
 あ、あと、チューブネックレスとかも。

 それから、最初の買い物のブースの周りにある、工具や機械などのブースを見ました。
 めっちゃ面白かったです。
 ↑あとで書きます

 それから、趣味のルースを買いました。
 今年は、少なめですね。

 まず、「パイロープ・スペサルディン ガーネット」です。
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 メールアドレスに使っている、パイロープを、やっと入手。
 ガーネットなのに、明るい色なんです。

 そして、「スペサルディン・パイロープ ガーネット(カラーチェンジ)」。
 太陽光と、蛍光灯の下で、普通のガーネットよりは、色が変わって見えるんです。
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 今回は、パイロープガーネットにハマりましたね。

 そして、「コーベライト」です。
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 コーベライトと書かれていると、神戸で摂れた石だと思うじゃないですか。
 聞いてみると、アメリカのコロラド州の鉱山でかつて採れていたそうで、その鉱山は、もう閉山してしまったんですって。
 ずっと前からおじさんちで持っていた原石を、今年カットして持って来たんですって。
 神戸だから。
 だそうだ。
 紛らわしい。(^^;
 というか、ちゃんと、トークで釣らないと、おもしろさが伝わりませんよ。
 去年、このブースで、「ソノラサンセット」と「キングストンコングロメレート」を買ったんです。
 調べてみると、ソノラサンセットは、キュープライト(銅鉱石)でした。
 コングロメレートとは、礫岩のことらしく。砂岩が、砂が凝集した石なんだけど、もっと大きめの礫つまり小石交じりの物が凝集した石。
 でも、このコングロメレートは、見たところ、金属銅とか銅の酸化物などの小石が凝集している。
 と、その流れで、コーベライト。
 別名、銅藍石、コベリン。
 成分は、硫化銅(Ⅱ)、銅の硫化物です。
 アメリカって、銅がたくさん摂れるんですね。
 インディアンジュエリーで有名なターコイズも、銅の化合物ですもんね。
 という訳で。
 去年に引き続き、銅つながりで、買っちゃいました。
 コーベライト。
 藍色で、金属光沢があります。
 きれいです。

 で、またですか?
 オパールを、2個。
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 セール品の、ボールダーオパール。↓
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 数年前に、買ったのと、同じ原石からカットしたんだと思う。
 数年前のは、この細くて白っぽいオパールの部分に遊色が出てました。
 これは、遊色なしなので、セールなんですね。

 そしてピクチャーメノウ。↓
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 風景は好みなんだけど、横向きなところが使いにくい。
 眺めるだけだから、問題なし。

 十勝石(黒曜石)、カボッションカット。
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 そんな高い石ではありません。
 でもま、一個欲しかったんです。


 シルバーリング、ロジウムメッキ、キュービックジルコニアのメレが、埋め込まれています。
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 ヤモリのリング。
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 この手の生き物系って、もともと、あんまり興味ない人なんだけど。
 時々、いますよね。
 めっちゃ好きな人。
 彫金をちょっとだけかじった時のお友達とか、教室の生徒さんとか。
 で、お買い得価格だったので、つい、買ってしまった。

 もともとは、上の葉っぱのすかしにメレのキュービックジルコニアみたいな方が、大好きなんです、ほんとは。

 とまあ。
 楽しくお買い物をしました。

 って、タイトル、まったく関係ないやん。(^^;

 「宇宙」ブームの昨今。
 あ、私、宇宙にハマった時期もありましてね。
 M42の写真、撮りました。
 よく撮れていると、先輩に褒めてもらいました。
 天体写真も、年々レベルが上がっていたらしい、あの頃。
 「この出来やったら、数年前なら、『天ガ(天文ガイド)』に載せてもらえたレベルやな。」
 わ~い!
 めっちゃ嬉しかったです。
 すみません、マイナーな自慢です。

 宇宙ブームなのか、オパールブームなのか、真偽のほどはさて置き。
 やはり、目についてしまうのです。
 1つ目と2つ目の画像のガーネットを買ったブースで、「合成石」ばっかりを集めてある一角があり。
 ありました。
 「クレサンベールオパール」の「ファセットカット」の石が。
 色味としては、モリオさんちのオパールで、「ミント」と呼ばれている色かな。
 「あの~」
 ブースのおじさんに聞いてみました。
 「私、ガラス工芸をやってるんですけど、ガラスに人工オパールを封入するのが流行ってまして。」
 「そうらしいね。」
 「宇宙ガラスというのが流行ってましてね。」
 「宇宙ガラス」
 とまあ、そんなこんなで。

 クレサンベールオパールとは、京セラの合成のオパールです。
 というか、クレサンベールというのは、京セラの合成の宝石のブランド名なんですね。
 人工オパール、ある方向から見ると、線が入って見えるのが特徴です。
 おじさんによると、「沈降法」という方法で、作られているからなんですって。
 遠心力で、引っ張られて、降り積もるように作られるから、線になる。
 私がおじさんに聞いたのは。
 「線が見えたら、素人でも、人工か天然か、見分け付きますけど、線が見えない方からきれいにカットされていて、ジュエリーセッテッィングの時に、線が見えないようにセッティングされていても、見る人が見たら、見分けがつくんですか?」
 おじさん、即答。
 「つかへん。」
 何と!
 そりゃまあ、水分を含むか含まないか以外は、全く組成が一緒で、遊色が見えるメカニズムも、回折による物で。
 分かりませんか、プロでも。
 へ~!!!

 「で、その球形の人口オパールを惑星に見立てて、背景に銀による星雲みたいな背景を作った物が、流行っているんです。」
 「それを、宇宙ガラスと呼んでるわけか。僕はまた、宇宙開発のために作られたガラスのことかと思ったわ。」
 「何ですか?それ。」
 なんでも、おじさんによると、NASAだったかが、宇宙空間で過酷な状況に晒されても割れないガラスというのを開発したらしく。
 ガラスは、不純物が入っていると、そこから割れてしまう。
 そこで、ガラスのバッチの段階で、ガラスの本来の素材も、不純物も、すべて、ナノレベル(?)くらいに、細かく砕いておき、そのバッチをガラス化させると、不純物も、ナノレベルなので、割れにくいガラスになるとか。
 「宇宙ガラスと聞いたら、ピンと来たのが、そっちやな。デザインの話か。誰かが、そのデザインに、勝手に名前を付けた言うことやな。」
 「そうですねえ。」
 私は、モルダバイドかテクタイトを、連想されたのかと思った。
 ↑モルダバイドは、隕石がぶつかってできたガラス、テクタイトは、隕石の成分を含んでいる物

 と、思いがけず、宇宙開発のガラスの話を、教えてもらいました。
 ナノですな。
 流行の。
 宇宙話は、ちょっと、心が躍る。
 そして、オパールの輝きも。

 人工オパール。
 球体などの、角がない方が、封入はしやすい気がする。
 でもなあ。
 ファセットカットは、やっぱり美しい。
 うん。


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# by glass-fish | 2017-05-29 04:43 | 日常

認知症予防・・・・・・

 NHKの「ガッテン!」で、認知症予防スペシャルというテーマを放送していた。
 それによると。

 認知症の原因か?と言われている「アミロイドβ」の排出を促すためには。
 ①質の良い睡眠を、6~8時間とること。
 ②ついでに、昼寝は、30分程度。

 脳神経を活性化させるためには。
 ①有酸素運動
 ②コミュニケーション
 ③知的活動

 なんだそうだ。
 ③の知的活動に関していうと、手を動かしながらというのが良いらしい。
 そうか~、みなさん、とんぼ玉を習えばいいのに。


 それと、NHKのクローズアップ現代では、「テロメア」の話をしていた。
 テロメアとは、DNAの先端にある、「回数券」部分のことで、何セットかくっついている。
 これは、高校一年の「理科Ⅰ」の時間に、聞いたことがある。
 細胞分裂をするごとに、1セットずつ短くなる。
 これが、寿命を決めているらしいという話で。
 当時はまだこの程度しか分かってなかった。

 余談ですが。
 クローン羊の「ドリー」は、確か、何年かは生きて、羊にしては短命の内に死んでしまったんだったと思うんだけど。
 クローンは、長生きしない話の時に、いつも思い出していたのは、このテロメアの話。
 ドリーは、体細胞から細胞分裂して、一匹の羊になった。
 元の体細胞を取った羊が、羊の寿命の4割を生きていて、その年の体細胞を採取したのなら、テロメアは、ドリー誕生の時点で、すでに、元の長さの6割しかないことになるんじゃないか?
 臓器移植の際でも、年齢制限があるのは、テロメアから言えば、合理的なことなのかも。

 と、頭の隅に残っていたこのテロメアの話。
 研究はどうなったのかな~?って、時々思っていたけど。
 でもって、テロメアのキーワードが書かれたF氏の健康本を読んだけど、ぼんやりした話で、「結局そんでなんやねん???、金返せ!」と、思ったりしたこともありましたっけねえ。
 そんなこんな、テロメアですが。
 イギリス人研究者の方が、テロメア研究で、ノーベル賞をもらったらしい。
 進んだんですねえ。
 ちゃんと。

 テロメアは、減っていく一方だと思われていたけど
 テロメラーゼという物質が多いと、テロメアの減少を遅らせたり、短くなったテロメアがのばせたりするらしい。
 でも、テロメラーゼを人工的に与えたマウスは、テロメアの減少を食い止めるのには良い結果が出たけれど、特定のがんにかかりやすかったらしく。
 テロメラーゼを、不老不死の薬として人為的に増やすのは、リスクもあるようで。

 ただ、テロメアの、減少を食い止めたり、伸ばしたりできるというのは、ちょっといい話ですよね。
 しかも、テロメアの減りが早いと、心臓病や認知症のリスクも大きくなるというのだから、テロメアの減りは抑えたい。

 テロメアの減りが大きい人は、「ストレス」が強い人。
 先回りして心配する、心配性の人は、テロメアが減っているのか、短いんだそうだ。

 研究段階だけれど、今のところ、テロメア減少を食い止めるのに効果があると言われている4つの方法があるらしい。
 ①有酸素運動
 ②食事
 ③愛
 ④瞑想

 ①は、1週間に3日ていど、1日30分以上。
 ②は、オメガ3脂肪酸を多く含む野菜や豆類を摂ること。小麦や米は、精白していないものを摂ること、なんだそうだ。
 ③は、カウンセリングにより、家族や地域の人や友人との人間関係の大切さを再認識することで効果が上がるそうで、孤独は、喫煙よりも悪いと、ここでも言っていた。
 ④瞑想、出ましたね。心配ごとがあって、心が波立つのを、これで鎮める。1日12分、2か月試すと、実験に参加した人のテロメアが、平均で43%伸びたんだそうだ。

 ただ、テロメアの長さだけが、寿命を決める訳ではないと、最後の方で言っていたけど。
 テロメラーゼのサプリを摂るよりは、生活習慣を見直す方が良いとも言っていた。
 そうか~。
 生活習慣を見直して体に起こることは、起こった変化に対して、他の部分のバランスも体が保とうとするだろうけれど、サプリは、そこが増えたことで何かのバランスが崩れたものを、体が対応できるとは限らないってことなのかなあ。

 そんな、健康ネタでしたが。
 日々のことを振り返ると。
 ホンマになあ。
 瞑想でもなんでも、ストレスの処理がうまいと、何かと良いよねえと、思ってしまう。
 完璧主義で、自分を追いつめてしまい、イライラを周囲にまき散らしてしまう、そういう人を見ていると思う。
 その完璧主義が、結果の完璧さを、より損なうなら、カッコ悪い自分を認めてしまえた方が、楽になるのになあと。
 見ていると、その辺が健全な生徒さんはいて。
 見習いたいなあと、思ったりもするこの頃だったりして。

 そうそう。
 テロメアの瞑想ネタで登場したのは、20年以上両親の介護を続けているという人で。
 介護も、大変やなあと思う。
 なんだかんだ言って、介護が身近になってから、1年経ってないしなあ、私。
 それに、私の場合、いろんな人の手を借りている訳で。
 それに。
 この、親とのつながりも、愛やしなあ。
 なかったらなかったで、きっと孤独。
 親の介護を通じて、いろんな人との関わりもできて、社会とのつながりを実感できている部分もあったりして。

 と、そんなことを考えつつ、夜更かししたら、アカンやん。
 アミロイドβ、排出されずに溜まるやん。
 今から、寝ます。
 8時過ぎまで。(^^;


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# by glass-fish | 2017-05-21 04:42 | その他のタワゴト

ブログネタは、あれこれ溜まっているんだけどなあ

 ブログの更新を、ほとんどしなくなってしまいました。
 ネタは、それはそれは、あれこれ溜まっていたりします。

 まず、介護。

 父は、もう、自宅で介護できる状態ではなくなりましたが、一時、心配していたご飯を食べないという心配は、クリアできました。
 ま、今後も、歯が悪くなって、それに伴って状況が変ったり、今の入院先も期限があるので、その先どうするって話があったりするんだろうと思います。

 一方で、母が、ご飯をほとんど食べなかったため、サンドイッチを持って行ったり、アイスクリームを持って行ったりと、あの手この手。
 一回の食事の量が、出された半分以下なら、点滴。
 徐々に、点滴にも、思うところが出て来て。
 点滴は、しない方向でお願いしてみました。
 それと同時に母を説得。
 点滴をやめて数日、今のところ、食べるようにはなってくれました。
 糖質制限的に考えると、ブドウ糖を、ゆっくり血管内に入れ続けると、そこそこの血糖値の高さで、変動がない状態を作るということは、空腹感が起こらないということなのでは?
 しかも、案の定、ブドウ糖を中心にした点滴を入れ続けると、血管の状態が悪くなり、そのうち点滴もできなくなるとのこと。
 ああ、アミノカルボニル反応。(タンパク質に糖が結合して、細胞が悪くなる)
 運動量も少ないし、入院が長くて、胃腸の動きも悪くなっているし。
 これは、悪循環なのでは?
 どこかで断たないといけないのでは?と、焦燥感に駆られ。
 それでも、ブドウ糖によるカロリー摂取というのが、絶対的に標準的という今の医療や栄養学の発想で行くと、私の言っていることは、「変」でしかない。
 困った患者家族ということになる。
 いろんな絡みで、厄介な人ラベルを張られるのは、決して良いことではないけど。
 それでも、納得できないと、前に進めない、厄介な(あれ、やっぱり厄介か)性格のため。
 悪あがきをしてみました。
 母の退院は、前途多難。
 でも、こっちでも悪あがきしてみることにして。
 新しく作った方のキッチンのレイアウトを少し変えて、エアバーナー(BWA-N1)と小さい電気炉を設置した机を置くことにしました。
 弟は、火を家に持ち込むのを嫌がるかと思いきや、気を着けさえすればと、意外とあっさり了解してくれました。
 酸素バーナー移行計画は棚上げ。
 せっかく設置した換気システムも、当分、お休みか?
 ただ、机一つで、結構いろいろできるバーナーだからこそできる選択肢だったりして。
 だったら、まあ、無理をしないように、できるところまでやってみましょうか。
 そう思い始めたところです。

 そうそう、別ネタですね。

 先日、ポートアイランドで開催されていた、ハンドメイド&アートバザール神戸を見に行きまして。
 目的のやや大きめの革トートバッグを入手できず落胆していると、神戸リザードという前にネットで見たことのある教室もやっている革の工房が、素材などを売られていて。
 と、詳細は、後日。
 弾みで、全くの初心者がどうこうするには、めっちゃ良い革で、とりゃ~って勢いで、家のミシンで、自力でトートバックを縫ってしまった話とか。

 窯変をテーマにふく蔵さんの作品展をした後。
 そもそも、銀コロイドは、なぜ青く見えるのか?という疑問とか。
 友人が、真顔で、「スピリチアルが量子力学で証明されたらしいけど?」とか言うので。
 それぞれのアプローチで、量子力学に行き当たったため、量子力学の本を買ってしまった話とか。

 マクラメって程ではないけど、マクラメ的な方法で、マーブルにかなり細いフレームを巻くという試作をせっせとしていた話とか。

 万華鏡を作りたい熱が上がっている話とか。

 横道に逸れまくっている今日この頃。
 何故か、一日が、あっという間に過ぎてしまうのでした。

 あまり広げすぎないようにしないと、何も形にならないなあ、とか。
 ちょっと思います。

 そんな日々ですが。
 ブログ、また、アップできるだろうか?

 とりあえず、寝ます。
 これから。(^^;


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# by glass-fish | 2017-05-13 05:01 | 日常

「ふく蔵」さんの作品展、無事、終了しました

 「ふく蔵」さんの作品展、「多鹿由美 ガラスアクセサリー展 2017」、無事終了しました。
 売上は、例年の半分くらいでしたが、思ったよりも売れていて、黒字で終了できましたとさ。
 めでたし、めでたし。

 無事終了しました。
 このフレーズ、久しぶりですね。
 東寺さんの弘法市に出展していた頃、夜中に出て、高速を走り、夕方帰着のため、一回ごとに、そう書いていました。

 今回もまた、「無事」終了したと、言いたい気分です。
 本当に、みなさま、ありがとうございました。
 DM作品のマクラメを製作してくださった嶋口さん、アクセサリーを組むのを手伝ってくださった元生徒のTさん、加古川教室のNさん、搬入を手伝ってくださったFさん、搬入出ともに手伝ってくださったNさん、本当にありがとうございました。
 教室展に作品をお出しいただいた、生徒さんたちも、ありがとうございました。
 スポットライトを貸して下さったKさん、展示内容に不安があって私が後ろ向きになっていたため本来の業務外なのにキャプションの印刷までさせてしまった担当のHさん、他スタッフの方々にも、お世話になりました。ありがとうございました。
 そして、お越しいただいたみなさま、お買い上げいただいたみなさま、本当に、本当に、ありがとうございました。

 毎年、年明けからは、ふく蔵さんの作品展のための製作期間になる訳なのですが、年明けから搬入までの期間、製作時間は、例年の半分以下でした。
 もう、どうしようもない状況。
 搬入8日前に、けっこう日頃から関わりの多かった叔父が亡くなり、5日前にお通夜。お葬式には行けず、悲しかったです。
 で、搬入2日前の小野教室の開催中に、アクセサリーも組んでくれた加古川教室の元生徒さんのTさんが、小野教室まで来てくれて、その場で、値札をつけてくれました。
 ホンマに、究極、彼女がいなかったら、「ぎゃ~!!!」って、宇宙に向かって吠えていたと思う。
 作品も、見栄えのするものがなくて、嶋口さんがいなかったら、今年の開催自体、尻込みしていたと思う。
 そして、本来のお勤めもある中、急にアクセサリーを組むのを依頼したのを、快く引き受けてくれたTさんNさんなしでは、多くのアクセサリーが出せる形にならなかった。
 搬入出も、一人では、終わらなかったと思う。
 本当に、本当にありがとう。
 「無事」、終えられました。
 嬉しいです。

 今年、お財布を変えました。
 白いお財布を買ったつもりが、ネット通販のため、届いてみれば、パープルという名の、ピンクのお財布でした。
 ちょうど良いや。
 お年頃からしたら、可愛過ぎる気もするけど、風水的には、ピンクは人間関係の運気を上げるんですって。
 私に足りないものだし。
 ホンマに、この数か月は、お仕事でも、家族のことでも、多くの方々のお世話になりました。
 もともとは、素直に「お世話になる」のが苦手な人で。
 でも、否応なく、お世話にならないとやっていけない状況に追い込まれ。
 お世話になれたことが、ここ数か月で起こった「良いこと」ですね。
 自分の力だけでは、どうにもこうにもならない時、助けてもらえることで、本当の意味での人とのつながりを感じられる気がします。
 お世話になって、感謝して生きていけることは、幸せなことだなあと思いました。
 それを、何かの形で、他の誰かにでも構わないので、どこかで返せたらいいなあと思う、このごろです。
 ↑まだまだ、お世話になり続けてますけどね

 内容的には、不完全燃焼でした。
 でも、限界がある中でするしかない、そういう物も呑み込んで、進んで行くのがあるべき姿やなあと思います。
 毎年来ていただいている方で、今年、物足りないと思われた方がいらっしゃったかも知れない。
 それはまた、この先、数年がかりで、リベンジしようと思います。

 来年の準備、もう始めようかな。
 この頃、自分が着けたいアクセサリーっていうのを考えるのが、楽しいです。
 ネックレスだけじゃないもので、もっともっと使い勝手の良い物で、ちょっと捻りと個性が効いている物を、形にしたい今日この頃です。
 次回には、もっと私の世界を、ふく蔵さんの空間に展開できるよう、また頑張ります。


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# by glass-fish | 2017-04-24 03:58 | 作品展、イベント

ふく蔵さんのキャプションを紹介しました

 「ふく蔵」さんの作品展で展示しているキャプションを、紹介しました。

 一部、コントロールの部分で、ちょっとだけヒミツのところがあって、書き換えています。
 ↑ケチ(^^;

 キャプションを書くに当たって、めんどくさく理屈っぽくなると、アクセサリー展としては、美しくない気がして、できるだけ分かりやすく努力してみました。
 まあ、あまり、内容まで読まれる方は、少ないです。
 でもま。
 ちょっと、こんな世界を覗いてもらうのも良いかなあと思って。

 実は、コロイド発色に関しては、いろいろギモンが以前からあって、ついつい、調べるのに時間を費やするという羽目に陥りながら・・・・・・
 けっこう、自分なりにすっきりしたところもあったりしました。

 だったらさ。
 コロイドでない発色は、何なん?
 そんな疑問が浮かんできます。
 まあ、性分ですね。
 例えば、同青の青は、どんなメカニズムで発色してるんやろう?

 調べましたとも。
 そしたら。
 てっきり、銅イオン単体で色が出る物と思っていたら、違ったんです。
 銅の化合物で、「錯イオン」の状態になることで、水色は発色しているんだそうだ。
 銅イオン単体では、無色。
 錯イオンが発色するメカニズム。
 物理化学と言うジャンルなんだと思うのですが、結晶場理論というのに、突き当たりまして。
 短い文章ですが、何回も読み返しては、うんうん、唸りました。

 銅イオン単体では、d軌道という軌道上にあるいくつかの電子は、すべて同じエネルギーを持つ。
 ところが、銅錯体という、銅が真ん中で例えば正八面体(ピラミッドが二つくっついた形)の立体的な化合物を作ると。
 真ん中にいる銅のd軌道の電子は、軌道上のどこにいてるかによって、エネルギーが高い物と低いものに分かれるらしい。
 で、このエネルギーの高い電子と低い電子のエネルギーの差と同じエネルギーを持った光を吸収する。
 というもの。

 ここからは勝手な解釈ですので、ちゃんと検証された物ではなく、私の脳ミソの中のストーリーです。
 銅イオン状態の銅のd軌道と言うところにある電子のエネルギーは、すべて同じ。
 まあいえば、単独で浮かんでいる惑星に同じタイプの人工衛星を打ち上げたら、同じスピードで回っている物は、同じエネルギーを持っていると言える。
 ところが、この惑星に、大きな月が、6個浮かんでいたとしよう。
 すると、その月の引力に影響を受けて、人工衛星が飛ぶ場所によって、より大きなエネルギーで飛ばないといけない場合と、比較的小さなエネルギーで跳んでいて良い場所があるって感じ?
 で、外からエネルギーがやって来る。
 エネルギーの小さな人工衛星は、そのエネルギーを吸収して、より大きなエネルギーを持ち、大きなエネルギーで回らないといけない場所を回り始める。
 って、そんな感じ?

 人工衛星に例えたけれど、実際には、ミクロの世界で起こっていることなので、いろいろ違うところがあると思う。
 この、外からやって来るエネルギーと言うのが、光で。
 光の粒子一つを見た時、光のエネルギーは、波長が長いと小さくて、波長が短いと大きい。
 電子が吸収するエネルギーを持った光というのは、いつも同じ波長の光で。
 私たちの目には、その光がなくなって、残った色が見えているということ。

 この錯イオンが、安定してあるようにすると、いつでも同じ色に見える、
 焼き方で、出たり消えたり、大きさが変ったりすることで、くるくると色を変えるコロイド発色と違って、安定的な色が出ることになる。

 なるほど。
 何となく、すっきり。

 あ、でもでも。
 銅コロイド発色は、赤の濃淡程度しか色が違わないのに、なんで、銀コロイド発色は、「青~緑~黄~黄土」って、色が変化するんだろう?
 で、調べてみて。
 何となく、そういうことかって、思ったんですけどね。

 って、訳の分からん話は、このくらいにしておきます。(^^;

 ふく蔵作品展、あと2日ですが。
 ぜひ、お越しくださいね。


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# by glass-fish | 2017-04-22 06:35 | 作品展、イベント

「ふく蔵」作品展 キャプション6

オパール

実は、オパールコレクターです。
予算もあって、「裸石(ルース)」を買います。


最近、質の良い人工オパールが、登場しました。
天然のオパール好きとしては、複雑です。
でも、人工オパールも、手にしてみれば美しい。
天然の物と違って、縞模様ができるのが特徴です。
二酸化ケイ素の結晶の粒粒が寄り集まってできていて、その中に、同じサイズの粒粒が膜状に並んだ場所で、光の「回折現象」によって虹色が見える、そのメカニズムは同じ。
縞模様が見えない方向を正面にカットされた人工オパールは、天然の物と見分けがつかないほど、品質が良いのです。


ただ、天然のオパールは、必ずわずかに水分を含んでいて、高温になると割れてしまうため、耐熱ガラスの中に封入することはできません。
ガラスに封入されていることが、人工オパールの証拠でもあります。
水滴の中に浮かんだような虹色を手にすることができるのは、人工オパールがあったからこそ。
だったら、人工も良いかも。


「オパールはキューピットストーンとして知られており、恋愛によく効き、手に握って願いを込めると、願いがかなうと言われています。その虹の輝きから、希望を象徴し、幸せを運ぶ石とされています。」
自分でそんな文章を書きながら。
私物のオパール封入ペンダントを身に着けると、なんだか気分が上がってきます。


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# by glass-fish | 2017-04-22 06:04 | 作品展、イベント

「ふく蔵」作品展 キャプション5

鉄による発色


黒いガラスは、扱いが難しい。
うっかりすると、「銀化」という状態になってしまう。
表面にメタリック光沢の被膜がかかり始め、徐々に厚くなり、最後には、泡を吹きだして表面がざらざらになってしまう。
きれいな黒が欲しいとき、この銀化は、とても厄介な物です。


ただ、メタリック光沢の被膜はとてもきれい。
酸素が多い酸化炎で焼いていると、銀化が進みます。
銀や銅などでは、酸素不足の還元炎で焼くと、化合物だったものが金属状態に戻ることで、メタリックになるのとは逆。
酸化鉄(Ⅲ)の結晶なのだそう。
赤錆やヘマタイトという鉱物と同じもので、赤錆とは似ていないけれど、ヘマタイトとは光沢がそっくりです。
陶器で、油滴天目茶碗、禾目(のぎめ)天目茶碗というものがあって、黒にメタリックな被膜がかかった茶碗です。


陶芸の世界の油滴天目も、黒の銀化も、黒の上にメタリックがかかる。
ふと、背景が真っ黒でなくて、表面にメタリックな被膜がかけられないかと思った。
ずっと前に、他の目的で試した時の失敗を、上手く応用したら、透明なガラスに酸化鉄(Ⅲ)結晶の被膜がかかりました。
被膜ができてから、つるっとした膜だったものを、質感を変化させると違う色の輝きになって、きれいです。
薄い部分で、薄膜の干渉によって、虹色の光沢が出ます。

陶芸釉薬としては、鉄は、もっとさまざまな色を発色する色のようです。
青磁釉(水色)、黄瀬戸釉(黄色)、天目釉(黒)など。
が、いろいろな物質が関わっているようで、そこまでは手が出せません。



画像1 黒と赤の玉。黒の部分は、あえて、酸化鉄(Ⅲ)結晶被膜の銀化を起こしています。

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画像2 白い地玉の上に、黒のガラスをうすく伸ばしてみた物で、酸化炎で焼くと、銀化しました
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画像3 地玉を、クリアにしたもの。銀化の被膜を変化させて。少しゴールドがかった色になりました。真ん中の奥の少し左寄りの部分に、虹色が見えます
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# by glass-fish | 2017-04-22 06:02 | 作品展、イベント

「ふく蔵」作品展 キャプション4

銅による発色

ガラスで銅と言えば、安定的な、水色のガラス。
ところが、銅は、不安定な「赤」も発色します。


陶芸の世界では、辰砂釉、鈞窯釉などが、銅発色の釉薬です。
やはり、辰砂釉などでは、美しい赤を発色させるのが難しいようです。


銅発色の水色や緑色のガラスの中には、酸素不足の還元炎で焼くことで、赤く変化するものもあります。
色によっては、炎の中では赤いのに、炎から出ると、元の水色に戻るものもあります。
赤は、赤い酸化銅の結晶が、小さな粒粒のコロイドになった状態で、コントロール次第で、濁ったような赤や、鮮明な赤を発色させられます。
酸素不足の還元炎で焼くため、酸化銅のコロイドの生成だけでなく、金属銅のメタリックな被膜もできます。


陶芸の辰砂釉では、血のように赤い牛血紅(ぎゅうけつこう)、その赤に青紫の炎のような模様の掛かった火焔青(かえんせい)、ピンクまたは斑点のある鈍い赤色の桃花片(とうかへん)または桃花紅(とうかこう)の3種類の色があるそうです。


銅は、金属の中で、唯一、ある程度の大きさのものをガラスに入れても、割れない金属です。
銅線や銅板を使うことで、銅の様々な色を、出すことができます。
金属銅が酸化された「黒い酸化銅」。
それが、ガラスに封入されて、「赤い酸化銅の結晶によるコロイド」に変わる。
柔らかいガラスの中で、徐々に赤から「青(錯イオン)」に変わる。
銅板の本体からは、赤い色が剥がされるので、「銅の金属色」の部分が現れる。
コントロールによっては、それらをすべて、一つの玉の中に発色させることもできます。


画像1 地玉は黒、模様は水色のガラスです。水色部分が還元されて、辰砂釉の牛血紅のような赤を発色しています。

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画像2 鮮明な赤はセレン赤。緑色が銅発色のガラスで、還元炎によって、コロイド状の銅赤を発色。

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画像3 地玉は白。銅箔を乗せて酸化炎で焼くと、酸化銅がガラスに溶け込み、水色を発色します。
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画像4 ガラスの中に、銅線を封入した物。酸化した銅線がコロイド発色の赤を発色し、次第に、コロイド発色の赤が、銅青に変化します。
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# by glass-fish | 2017-04-22 05:51 | 作品展、イベント

「ふく蔵」作品展 キャプション3

銀による発色


銀は、安定的に黄色を発色するようなのですが、定番色ではありません。
もしかしたら、他の色と反応して、黒くなりやすいからかもしれません。

移ろう色としては、最も魅力的です。
銀箔を使うのが、一番身近な方法です。


地玉を巻いた上に銀箔を巻き、酸化炎で強く焼いて、ガラスに溶け込ませます。
この後、酸化還元度、温度、時間、不純物などの条件で、不思議な発色が始まります。
「コロイド生成」によるものです。
コロイドとは、小さな粒粒が、たくさん浮かんでいる状態。
コロイドは、できてから徐々に粒が大きくなり、青~緑~黄色~黄土色と変化します。
最も美しい、青と緑の瞬間は一瞬で通り過ぎ、黄土色になってしまいます。
この時、青くても黄土色でも、銀はガラスの中に溶け込んで存在するので、空気不足の還元炎で焼くと、表面に「金属銀の薄膜」が現れます。
薄膜は、水たまりの油膜と同じで、ちょうど良い厚さなら、虹色に見えます。


実際には、上記のいろいろな状態が混在します。
コロイドは粒子なので、透明ではなく、霞がかかったように見えます。
一瞬で通り過ぎる、美しい青~緑のグラデーションがきれいに出せたら、大成功です。

銀発色は、「宇宙空間」や「ホタル」などの表現にも、使われます。


陶芸の「窯変」には、銀は登場しません。
変化が速すぎて、陶芸の窯の中で焼かれると、いつも、地味な黄土色になってしまうので、注目されていないのでは?と思います。


画像1 黒い地玉に、銀箔を焼き付けた物。黒以外の色は、すべて銀の色。右下に虹色が出ています。

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画像2 銀の上に一部琥珀色のガラスを乗せました。金属銀の縁に淡い青が。
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画像3 銀の上に琥珀色のガラスを乗せました。帯状の緑系の部分が、銀による発色。
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画像4 ベール状の立体的なお花。この薄い膜は、銀による発色です。
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画像5 宇宙のペンダントトップ。真ん中のブルーは、人工オパール。複雑な背景色は銀による発色。
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# by glass-fish | 2017-04-22 05:45 | 作品展、イベント

「ふく蔵」作品展 キャプション2

コロイドと結晶と薄膜と

炎の酸素量や、温度、焼き時間を変えても、いつも同じ色に発色する安定的な色。
どんどん変化していく、不安定な移ろう色。
移ろう色を追いかけると、欲しい色を再現するのに、どうしても何が起こっているのかが知りたくなります。


移ろう色を考えたときに登場するのが、コロイドと結晶と薄膜です。


銀と銅の移ろう色は、「コロイド生成」によるもの。
コロイドとは、目に見えない小さな粒粒がたくさんある状態。
調べてみると、ガラスの中にできる粒粒は、酸化銀結晶と酸化銅結晶です。
目に見える大きな結晶ではなくて、小さな結晶が、とてもたくさんできて、長く焼いていると、粒粒自体が大きくなってきます。
特に酸化銀は、結晶自体の色が暗いせいか、結晶の粒の大きさによって、青~緑~黄色~黄土色と変化します。
酸化銅は、結晶自体の色がはっきりとした赤のため、粒子が小さいときは、鮮明な赤、粒子が大きくなるにしたがって、濁った不鮮明な色に変わります。
粒子が、結晶ならば、結晶ができやすい条件や、結晶が消える条件を考えると、コントロールできるはず?
コロイドは、粒粒なので、霞がかかったような色だったり、べったりとした霧のような色だったり、透明ではない、ニュアンスのある色になります。


コロイドの粒粒も結晶ですが、鉄の銀化の際に、表面にできるメタリックな被膜も、酸化鉄(Ⅲ)の結晶です。
酸化鉄(Ⅲ)の結晶は、本当に結晶らしい挙動をします。
空気が少なめの炎で、高温にすると、溶けます。
厚くなりすぎるようなら一度溶かし、もう一度。


いろんなところで登場する薄膜。
身近な薄膜は、しゃぼん玉や、水たまりの上に油が落ちたもので、虹色に見える。
薄い膜の表面で反射した光と、薄い膜の裏側で反射した光が干渉して、合わさった時に、強められて見える色と弱く見える色があるために、虹色に見えます。
それが何色かは、膜の厚さなどで決まります。
銀を使った玉の表面にできた、銀箔よりも、ずっとずっと薄い膜。
銅を使った玉にも、銅の薄い膜ができる。
黒いガラスの銀化でできる酸化鉄(Ⅲ)の膜も、やや厚めの膜もあれば、薄い膜もある。
とても薄い膜ができた時、虹色に見えるのです。

コロイドと結晶と薄膜は、ガラスだけでなく、陶器や鉱物(宝石や貴石も)を見る時にも、登場します。
はっきりした色もきれいだけれど、移ろう、一様でない色の中に、景色を見てしまう。
海、森、宇宙、その形の成り立ちに、同じ何かが働いているからかも知れません。


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# by glass-fish | 2017-04-22 05:39 | 作品展、イベント