人気ブログランキング |

とんぼ玉作家ガラスのさかなの「タワゴト日記」

firegoby.exblog.jp
ブログトップ

ガラスにとって、時間とは・・・・・・

 さて、今日は、三宮KCCの教室の日でした。
 お休みもなく、皆さんそれぞれに、今日は出来がよかったので、ホントに充実の一日でした。
 めちゃ換気してたのに、暑かったのは、熱気なのか?(^^)

 帰りに、大阪に寄ろうと思っていたのですが、ちょっと疲れたので、頭に入ってこないだろうなあってことで、帰りました。
 ヘタレ。(^^;
 いやいや、若い頃は、やりたい事は、へとへとでもこなしておかないと損な気がして、強行突破していましたが、それでは充実感半減だし、ここは、成長したってことにしておこう。

 帰ったら、双眼鏡が来ていました。
 来た!
 最初考えていたのよりも、ちょびっと良いのを買いました。
 家の中で覗いてみたけど、めがねをかけたままだと、見づらい。
 ハイアイポイントと、スペックには書いてあるんだけど。
 ↑接眼レンズから目までが、眼鏡越しなどで、距離があっても見られるって事です
 家の中なので、ピントが合うギリギリの距離で、めちゃ近くを見ていたこともあるかも。
 外で使ってみるのが楽しみです。

 ただ、最近、ランちゃんと川べりを歩いていると、ドタバタお転婆なランちゃんの気配に、鳥たちが警戒して、なりを潜めている気がします。
 鳥に会えるだろうか?
 遠くの花専用になるかも知れません。
 これでカワセミを見ようとしたら、カワセミが留まる枝でも見つけておかないと、飛んでる姿を視界に導入するのは難しい気がする。
 よく見る鳥で、練習しようっと。


 そうそう、カテゴリーが、とんぼ玉・ガラスですね。(^^;
 本題、本題。

 7日、月曜から、NHK教育の夜10時に、吹きガラスの放送が始まりました。
 吹きガラスのスタジオで、女優の羽田美智子さんが、吹きガラスを習うというもの。
 朝、気付いたので、録画しました。
 そうだ、テキストを買ってこなくっちゃ。
 多分、1回目の再放送がまだこれからあると思います。
 とんぼ玉と同じだったり、違ったり、おもしろいので、興味のある方は、ぜひ、ご覧下さい。

 1回目は、「ぐい飲み」でした。
 その準備として、溶けたガラスを坩堝から巻き取る練習のために、ペーパーウェイトを作るところから始まりました。
 2個目のペーパーウェイトが、お花の模様をつけるというもの。
 おっと!
 私が習い始めた13年前にも、初回の課題はペーパーウェイトでしたが。
 番組では、フリットを円形に6個並べて、透明のガラスの先端にくっつけ、少し焼いてフリットを溶かしてから、6個のフリットの円の中心を、千枚通しのような道具で突いて、黄色のフリットをピンセットで掴んで突いた場所にくっつけていました。
 おお!
 13年前は、もうちょっとアバウトな形の花だったけど、この真ん中を突いてというのは、メイキンググラスビーズというアメリカの本が日本で出版されて以降、とんぼ玉の模様として、割と普及した模様のつけ方です。
 やっぱり、年数経つと、いろいろ変わってます。

 あ、後は、だらだらと、理屈で仕事をする人が、初心者に向けて、ハラハラしつつ突っ込みを入れているタワゴトなので、適当に読み飛ばしてください。

 さて、羽田美智子さん、最初は、吹き竿ではなくて、ポンテ(拭き竿よりも細くて、真ん中に穴の開いてないただの鉄の棒)を、持ち。
 坩堝につけて、くるくると回転させて、竿の先を坩堝のガラス面を引っ張らないで少し押すようにしつつ、ガラスのタネを巻き取ってくるようにと、指導されています。
 あ、深く浸けすぎ!
 回転、もうちょっと早く!
 全体の作業を、もうちょっとサクサクと短めの時間内で収めないと。
 時間をかけすぎて、先が焼けすぎたら、ガラスが上手く掛からず、小さい種しか取って来られへんねん。
 ポンテがガラスに付いたとき、どろどろのガラスが、ポンテ周辺だけやや冷まされて少し粘度が増す、このタイミングで、上げてこないと!
 羽田さんは、教えられたとおり、やってるんですけど。
 は~、難しい!って。

 あと、ぐい飲みを作るときに、口のつぼんだ形から、口を開くときには、ベンチの上で、ポンテをリズムよく転がして、ぐい飲みを回転させて、ジャック(先が独特の形をした大きなピンセットのようなもの)などを口に添えて、開いていくのですが。
 左手の回転が大事です、もうちょっとしっかり回転させてって。

 最後に先生が、慎重に作ろうというよりも、どんどん、作って行って慣れるようにしたほうがいいって。
 ああ、とんぼ玉も一緒だ。
 先生の言いたいことは、分かる。
 多分これだ↓

 ガラスを扱う上で、すごく大事な要素があります。
 それは、「時間」。

 同じ動作を、早くするのと、ゆっくりするのでは、結果が違うのです。
 例えば、編み物とかだと、早くすると荒くなって、ゆっくりすると、きれいにできるかもしれない。
 でも、荒くなるほどは早くなかったら、早くてもゆっくりでも、多分、同じ仕上がり。
 編み物だと、ゆっくり確実な方が、きれいにできる可能性が高いかもしれない。
 ところが、ガラスは違うんです。

 ポンテをつける時間が長くなると、先が熱くなりすぎて、少ししか巻き取れない。
 ゆっくり過ぎると、上手く巻き取れないのです。

 巻き取ったタネを、紙リンで形を整えるとき、長くやりすぎると、冷めすぎてしまって、場合によると焼き戻さないといけない。

 一度硬くなっても、焼き戻したら、柔らかくなるから、といっても、最初に坩堝から熱々のタネをとったときほどは柔らかくできないので、坩堝で熱々のを巻き取った後に、冷まさずにやってしまわないといけない工程もある。

 でも、熱々の種に、熱々のまま、ブロー(息を吹き込んで入れる空気)を入れようとすると、回転させてても柔らかすぎて、ガラスが垂れてしまうし、ブローが入りすぎるので、適正な硬さまで待たないといけないという工程もある。

 素早くやる工程、少し待って冷ます工程、ゆっくりやる工程。
 初心者の方の場合、手順どおりにやっているつもりでも、そこで、冷める前に素早くやる、冷めるまで待って頃合の硬さで作業するなど、その手順の中には、「時間」の要素が入っていない。
 そういう経験って、少ないと思うので、そんな要素があろうとは、最初は、予想外。
 その予想外というのが、ほぼ誰でも、最初はそうなのです。

 そこを、どうやって上手く伝えようというのは、とんぼ玉の場合でも、あれこれ考えます。
 それこそ、理詰めで考えるタイプの私なのに。
 「身体で覚えてください!」
 って、ちょっと、言葉が尖がってしまうことがある。(^^;
 つまりね、時間の要素であるタイミングって、見てて真似るっていう学び方の方が、直感的に伝わりやすくてさ。
 そういう説明が咄嗟に出ないとき。
 あうあうあう!って、固まってしまいそうになって。(^^;
 究極間に合わない、または、伝える言葉が見つからないと思ったら、横から手が出て手伝う。

 しかも、咄嗟に、相手に伝わる短くて最適な言葉って。
 咄嗟の時に、一杯言葉を並べ立てると、耳に入ってこなくて、パニックになって、どうしたら良いか分からなかったりするんだって。
 それを聞いてから、重要なことから順番に、枝葉末節は、将来伝えることにして。
 「この場合、一番重要なことは?それを一番的確に伝える言葉は?」って、考える。

 が・・・・・・
 なかなか、それも上手く行かなくってさ。
 「先生、擬音語が多いですよね(笑)」とか。
 「これくらいとか、程よい大きさでとか、小さめでとか、直感的な言葉が多いけど、どのくらい小さく?とか、思います(笑)」とか。
 なるほど~、めっちゃ思い当たる。
 って、思ったりしました。

 最後まで番組を見ていると、どうも、羽田さんの言葉から、何か、そういう時間のような、タイミングのような、リズムのような、そういう要素があるらしいことの端っこに、ちょっと気付き始めたみたいな空気が感じられました。
 やっぱり、聡明な感じがします、羽田さん。
 刻々と状態が変わる素材を相手に、素材を見る、見た目だけではくて、大きさだったり作業工程だったりというほかの情報からも、目に見えない状態の予測ができるようになる。
 きっと、そういう、未知の領域で、自分自身に眠っていた感覚を引っ張り出して、何かが見えるようになる、そんなドキドキする体験を、これからされるんだろうなあ。

 ああ、吹きガラスを習っていた頃の、ドキドキ感が蘇ってきました。
 楽しかったなあ。
 また、やりたくなってしまいました。
 ↑ツッコミを入れられるからって、上手くできるとは限らないのだ!(^^;
 ↑↑できるのか???
by glass-fish | 2011-02-10 01:17 | とんぼ玉・ガラス