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とんぼ玉作家ガラスのさかなの「タワゴト日記」

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とんぼ玉ミュージアムへ

 今日(あれ?もう昨日)は、KCC三宮の教室の日でした。

 ということで、帰りは、とんぼ玉ミュージアムへ。
 「モザイクガラスとその展開 古代人の場合、矢野太昭の場合」を見に。
 矢野さんの作品は、一度見たいと思いつつ、なかなかチャンスがなく、たまにイベント情報で見つけても、タイミングが合わなかったりで、今まで実物を拝見できるチャンスがなかったのです。
 やっぱり、ミュージアムが近いことの、最大のメリットは、これです。
 教室帰りに見にいけると、時間も交通費も、大幅節約で見に行けるのです。
 ふっふっふ。

 矢野さんの作品は、「京都書院」から1999年に発行された、「古代ガラス」という本に載っていたので知りました。
 1999年発行ということは、それ以前に、これらの作品を既に作っておられたということ。
 それに、他のギャラリーの展覧会情報によると、彫金、七宝焼きなどのジャンルもミックスされた作品らしい。
 そうそう、ガラスも。
 人面などのムリーニ(渋くてカッコいい)や、その他のパーツを使った、多分石膏型などに敷き詰めて作る技法などでも、幅広く作品作りをされているそう。

 実際に作品を拝見すると、似た作品でも、複数のテクニックで作られています。
 レースのグラスも、吹きで作られているらしい。
 似た感じのでも、他のは、石膏型に詰めた方法で作られている。
 石膏型につめて焼かれた物は、表面に石膏がつくので、研磨されていて、ちょっとだけマットな磨かれた川の石くらいの艶に仕上がっている。研磨されていて表面の模様が少し削れていることからも、石膏の型で作られたものと分かる。
 いっぽう、吹きガラスのほうは、きれいなガラスの光沢で、模様も削れていない。
 側面に何本かのレースが並んだ模様。
 その一本を抜き出しても、一本のレースではなく、レースと他の色の棒が、上手く接続されているのか?
 そうやって作ったレースを、きっちり隙間なく四角くならべ、吹き場で、色ガラスをポンテの先に円盤所に付け、この円板に、レースが並んだ四角の端っこをくるくると付けて行く。
 そして、グローリーホールで焼きながら、レース同士もくっ付けるという、ベネチアンの方法で作られている?らしい。
 でも、サイズが小さいので、グローリーホールほど大掛かりなものでなくて、バーナーかもしれないけど。
 もう一つのグラスも、サイズや厚みが同じだから、同じ方法だろうと思う。
 拭きガラスにムリーニを貼り付けた物は、よく見るけど、クリアガラスの表面などに、貼り付けられていたり。
 色の地に貼り付けられていたら、ムリーニと色が重なって見えている。
 が、矢野さんのは、ムリーニの部分は、透けていて、周辺は黒い色で覆われている。
 地が黒という感じなんだけど、黒とムリーニが重なってはいないのだ。
 う~ん。
 どうやって作ってあるの?って、楽しく悩めます。

 私がいいなあと思ったグラスと、モザイクを彫金で囲ったペンダント(激細のランプワークビーズというかとんぼ玉が連なったネックレスで、その先に弁団とトップが着いている)には、既にSoldマークが。
 ↑Soldでなくても、今の私には買えませんが(^^;

 楽しかったです。
 タイミングが合えば、また、ぜひ、とんぼ玉ミュージアムへ、見に行ってみて下さい。
 会期は、8月27日(月)までです。

 教室の方は・・・・・・かなりおもしろいです。
 そういえば、神戸の街中に住んでおられる生徒さんが、最近バーナーの火が全体に赤くて変なんですけどって話で。
 いろいろお話を伺っていると、分かってきました。
 近所のおしゃれな通りの舗装を、工事中なのだそうです。
 「ガガガガガッ!とか、コンクリートを砕いたり?」
 「そうそう、かなり、派手な感じで」
 「ああ、それかも」
 「かなり長い間やってるので、暑い時期は困るんですよ。」
 「そうですねえ。お盆の工事休みの期間に、バーナー三昧というのは、どうでしょう?」
 「ホンマですね」
 そんなバーナー話をしつつも、バーナーもガラスも関係のない話で、盛り上がってみたり。

 そういえば、KCC三宮の生徒さんは、お家にバーナー有りの人の比率が高目です。
 なんか、皆さん、楽しげにがんばっておられます。
 暑いけど。(^^;
by glass-fish | 2012-07-26 00:08 | とんぼ玉・ガラス