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とんぼ玉作家ガラスのさかなの「タワゴト日記」

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「どこ」を見ているか

 何かのはずみに、時々考えることを、書いてみよう・・・・・・かな。

 とんぼ玉教室のネタです。

 どこかで、ちょっと前に目にして、そうか~そうだよねって思ったこと。
 「教室選びでは」みたいな話でしたが。
 デモの後に、先生は何をしているのか?
 後ろでずっと見ていてくれるのか?

 私は、「見ていません派」です。

 私が、生徒さんの何を見ているのか?
 それって、理論的に考えている人ばっかりじゃないけど、概ね、先生だと同じことを見ていると思うけど。多分。

 それは。
 「生徒さんが、どこを見ているのか?」
 です。

 なんで、そのことを改めて思ったかというと、こないだ一人の生徒さんが、悪戦苦闘されているのを見たからですね。
 まだ、4回目くらいの、60代後半くらいの生徒さんなんですが。
 形が整わないので、気に入らないようでした。
 で、なんだか、うまく行かないなあって、ちょっと凹みがち。

 見ていると、形が整わないので、ステンレス棒の先を下にして回したり、いろいろされているんです。
 ↓私の解釈
 4回目にしては、余裕があると思う。いっぱいいっぱいだと、そんなところに、意識がまだ回らない人も多い。
 こうしてみたら、どうなるだろう?って、ガラスに対して、既に働きかける余裕がある。
 ただ、ガラスはこうすればこうなるという話をする段階として、4回目の人には、その手の話はしない。
 でも、一回説明しておかないと、ドツボにハマってしまうだろうなあ。
 さて、どう表現したものか?どの辺まで、説明したものか?
 ↓私の説明
 「棒に巻きついているガラス、広くくっついている方と、狭くくっついている方があるんですが、これは、まず、まっすぐにする必要があるんです。広くくっついている方に、たくさんガラスは付くんです。今、傾けられたときに、広くついた方が、より低い方に流れて、広い方が、より広くなったんです。まず、幅を、揃えますね。」
 実際に、生徒さんの作りかけの物を受け取り、焼いて柔らかくしてから、広くついた方を上に持って来て、狭くついた方に、ガラスを少し多めに集め、こてを当てる。
 「狭い方に、多目にガラスを集めて、こてを当てます。これで、ある程度、巻きついている幅をそろえることができます。」
 細かいところは、置いておいて、それで、形はおおむね整う。
 「今の段階では、まず、ステン棒を水平にして、ガラスを巻き付ける段階の練習ということにしましょうね。形を整える話は、今、これ以上説明したら、こっちを押して、こっちが引っ込んだら、こっちが飛び出すみたいに、堂々巡りになることが多いんですよ。」

 と、説明をする。
 何でやろ~?
 って、思われたと思う。

 どの段階で、どの説明をするのか?
 どこができて、どの説明をするのか?
 それを決めるのは、生徒さんが、「どこまで見えているのか?」を、見極めてからってことになる。

 年数の長い生徒さんのことは、ほんとに時々しか見ない。
 何を、どうしてるのかなあ?
 ふ~ん、そういうデザインに行くのか。
 って、見てたりする。

 課題によっては、ドツボにハマりやすい個所がある。
 そこは、チェックに行く。
 時々、忘れる。
 すみません。(^^;

 以前。
 それこそ、生徒さん2人だけで、最初の2年間をやっていた頃。
 ずっと、ついていました。多分。
 ついていなくても、席が狭すぎて、座っていても、ずっと見ていたと思う。
 で、あれこれ細かく言ってしまってました。
 そしたら、ある時、片方の人がいいました。
 「先生、余裕がないから、半分も、話は聞けてないと思う。」
 「そうなんや~。」
 で、考えました。
 重要なことの方を、聞き逃すことも、あり得るよね。
 じゃ、大事なとこだけ、言うように、あえて、2番目、3番目のことは言わないようにしよう。

 そして、月日がたち。
 気づきます。
 どの人も、概ね、同じパターンのところがある。
 最初は、焼きすぎる傾向が、大体ある。
 まず、冷ます工程も、大事な作業だということを、都度都度伝える。
 焼くことだけでなくて、待って冷ますことも、同じように作業だと伝える。
 自分が作っている物の温度を、ある程度意識できてから、できるようになる作業がある。
 あくまで「意識できて」なんです。
 作る物の温度を、完璧にいつもそろえることは、なかなか、すぐにはできません。

 人によるところもある。
 その回によって、違う場合もある。
 ある日。
 棒に地玉を巻き取る時、ステン棒が熱すぎることがある。
 人って、その日、同じことを、同じタイミングでしがちだったりする。
 なぜか?
 そこを決めるのは、その人の手ではなくて、脳ミソだからだ。
 脳ミソのイメージがその日、そうなっていると、2回目も、3回目も、同じようにしてしまいがちだ。
 「あ、今日は、ステン棒が熱すぎですね。もう少し、温度が低い方が、巻き取ったガラスが程よく冷まされて、安定しますよ。」
 っていう。
 多分、現場では、もっと短い言葉で伝えている。
 今は、画像が無い分、より説明的に書いているけど。

 その、イメージが、育って行くと、上達する。
 イメージの修正がいるのか?
 今回だけの良くないパターンなら、まず、説明して、修正。
 そこまでイメージができていないから不安定な場合は、言葉では、あまり説明しない。
 混乱するから。

 なので、何かが起こった時、私が手元を見ながら、何を見ているかというと。
 生徒さんが、「どこまで」見えているか?
 というところを、推測する。

 こないだ、そんな話を、生徒さんとしました。
 「ほら、去年、嫁に行って(嫁業に専念するからって)やめた、〇〇さん。いつも、ブタ作る~、とか、手作り市に出したらフェレット作ってって言われたとか、そんなことばっかり言うから忘れがちやけど、上級者やったなあって、思ったことがあるねん。蝶のムリーニ作った時に、『あ、ここ、冷めやすそう』って、ハマりやすいポイントを、言わなくても分かっててん。やっぱ、上級者やなあ、って思ったわ。」
 「作ってましたね、ブタとか。」
 「ちょっと見には、分からんやん、上級者やって。」
 「日ごろは、そう見せないけど、実はうまかったですよね。」
 「ええ、実は。」

 そんな話を、長く来てくれている生徒さんと、していました。
 何でかなあ?
 って、思ったら。
 ありがたい話、今、1~4か月くらいの生徒さんが、6人、いらっしゃいます。
 珍しい。
 一年以上、新しい人が入らないこともあったというのに!
 ありがたや。
 がんばります!


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by glass-fish | 2015-05-12 05:48 | とんぼ玉教室