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とんぼ玉作家ガラスのさかなの「タワゴト日記」

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物語か・・・・・・

 ウチの工房のショップ売り上げを回復すべく、いろいろ考えるこの頃です。

 東寺さんの出店をやめて、何してた?
 って話なんですけど。
 足踏みしてました。
 いや、迷走していた。
 していた?
 今も、迷走中。(^^;

 こないだから、マイナス思考の書き込みが、ぽろぽろ。

 実は、先日。
 「もう、ブログに、『がんばる!』って、書くことに、嫌気がさした。」
 ランの散歩中に、そんな本音が、こぼれた。
 その後ろで、ランは、黙々と、草を食べていた。
 本当は、愚痴も文句も多い、ヘタレキャラだったんですよね、昔は。
 ただ、そこは、学習するので、こういうところには、前向きなことを書こうと決めてきた。
 なぜなら、不機嫌やイライラは、伝播してしまうから。

 会社員の頃、上司に言われました。
 例えば、仕事相手に、良くないことを伝えるときには、悪いと言わず、上手に遠まわしに言うように。
 で、そういう言い回しのテクニックって、自慢になっちゃいますが、要求されたら、得意でした。
 いや、やってみると、得意だということに、気づいた。

 でもね。
 どう言おうと、悪いものは悪いので。
 7~8年くらい前かな。
 この仕事をしていて、そういう表現で伝えたら、能天気なのか?鈍感なのか?的な疑いをもたれた気がして。
 まあ、そうやろうな。
 でもね、虚言癖がある訳ではないんですよ。
 そこは、誤解しないでねって、ちょっと心の中で思った。

 そんなこんなで。

 年明けから、ウチの不振についての見方の角度が、ちょっと変わって来た。
 で、最大に、気づかされたのは、ランマガ休刊のお知らせ。
 その理由は、発行部数が伸びないからではなかった。
 そこを聞いたとき。
 根本的なところを、見ていないことに気づいたんです。

 前にも書きましたが。
 数年前、岡山の、谷一尚さんが、松島巌さんのトークショーの時におっしゃった言葉。
 歴史上、ガラス工芸がとても発展したことが、何度かあった。
 ただ、そのサイクルは、どの場合でも、ピークが来て衰退する、その間、ほぼ30年だった。
 果たして、その30年というものに、何か共通の理由があるのだろうか?
 今のガラスの発展も、30年という物から逃れられないのか?
 と、そんなお話。
 今、どう思っていらっしゃるのか、聞いてみたい気がします。

 10年くらい前に。
 アメリカで起こったスタジオグラスムーブメントから、40年、みたいに言っていた記憶が。
 それって、もう、30年過ぎてるやん。

 とんぼ玉がブームになり始めたのは、いつだったか。
 多分、20年くらい前だったと思います。
 あと、10年?

 という訳で。
 18年前に、遡ってみました。
 私が、ガラスアクセサリーを、売り始めた年。
 あ、20年前は、まだ会社員で、沖縄にスキューバダイビングに通って、那覇で、ガラスショップ「鍵石」に、ちょくちょく行っていました。
 あの頃。
 沖縄のガラスというと、吹きガラスばっかりで、アクセサリーは、ほぼなかった。
 向こうのショップの方がおっしゃるには、「赤」「瑠璃」というように、どぎついカラーのコップが琉球ガラスというイメージで、それを変えたいと。
 それだけではなく、私は、客目線で、もっとアクセサリーがあっても良いなって、思った。
 いや、そういう空間で、アクセサリーに出会いたいと思った。
 女子の夢の空間に、会いたかった。
 で、私が参入した時、鍵石で、相当数のアクセサリーを売っている人は、「天魚(てぃんゆ)」さんだけだった。
 そのあと、2年経たずに、相当数売る作り手、第2号となったんでした。
 今思えば、とんとん拍子でした。

 その後ほどなく。
 シャチやイルカやクジラの図柄のタオルを売る店とか、個性的なTシャツを売る店が登場し。
 ガラス以外の物との競合が始まり。
 気づけば、ガラスアクセサリーのつくり手が、とても増えていた。

 とんぼ玉もそうだったんですね。
 作り手が増えた。
 当然です。
 情報が多くなり、機材がそろい、教室が充実し、ネットなんていうのも、そこに加わり。

 初期の頃、リーズナブルな(といっても、お土産物としては、結構良いお値段の)アクセサリーを、効率よく作れる工房になっていたウチは、そこを強みにして来た。
 ただ、10年以上経った時、そこは、作り手が驚くほど増えた場所になっていた。

 しかも。
 今、アクセサリーと言えば、韓国が、とてもお安く、凝ったものを作って来るようになった。
 それでも、韓国のアクセサリーメーカー自体が、廃業するところもあり、供給が不安定になったこともあり。

 気づけば、身内が、韓国旅行で買ってきた700円のブレスレットが、おしゃれだった。
 日本でも、1000円出せば、結構おしゃれなアクセサリーが手に入る昨今。
 20年以上の相場で言えば、1800円くらいしていた感じのが、1000円。
 韓国で直接買えば、700円。
 ガラスアクセサリーだから違う!と言ってみたところで、客目線では、既に、価格帯の相場は下がってしまっていた。

 そして、手作り市ブーム。
 ネット通販。

 現代という場所に立って振り返れば、先を見越す能力のある人からしたら、そういう流れは、断片的に見えていて、予測し得る物だったかもしれないと思う。


 ああその間。
 より品質を上げようとか、大局を見ないで、ちんまい所ばっかり見てきたんやなあ、ウチは。


 それが、ランマガ休刊の理由を聞いたときに、ぐるぐると、頭の中をいろんなことが渦巻いて。
 出て来た答えだった。

 で、今日は、三宮教室の往復の電車の中で、本を読んでいました。
 「ものを売るバカ」という本。
 ああ、それは、私。

 その本では、「物」ではなく、「物」にまつわる「物語」を売れと書かれていた。
 ただし、「物」が悪くてはいけない、「物」が良いのは、大前提だ。
 ただ、それを見ただけでは伝わらない、ワクワクする真実を、うまく伝えなさいと、書かれていた。

 「物語」という表現ではなく。
 「キャプション」という表現で、そこを、早いうちに気づいていた人がいた。
 その話、10年以上前に、同じ趣旨のことを語っていた人を、私は知っている。
 ふ~ん、いろんな考え方があるんやなあと、ぼんやり聞いていたあの頃だったなあ。

 物語を探し、ワクワク感を共有してもらう。
 あくまで物語は真実でなくてはいけない。
 ふ~ん。
 ウトウトして、電車の中で、本を落っことしながら。
 あったっけ?
 そんな物語。
 って、考えていた。

 いや。
 ホンマは、あるって、思った。
 それは、年明けからずっと考えていたこと。
 武藤さんのデモを見て、野上さんの作品を見て、ランマガの休刊を知り・・・・・・
 とある人の、イヤリングの売り上げの実際を聞き。
 大鎌さんが、細工とバーナーブローの教室を、ハンドさんで開講するとブログで読み。
 小湊さんのバーナーブローを、NHK神戸放送局の担当の若いお嬢さんが、ワクワクしながら伝える瞬間を見た時。
 その向こうに、ずっと見えかかっていた何か。

 時代は、一時も止まらず、動いていたんやなあっていう現実。
 波にもまれて流されているときには、波自体がどんな形なのか、見えないもんなんやなあっていう感覚。

 って。
 大風呂敷広げて。

 せこくちんまく、変わりたいと思います。
 ↑声、小さ!

 今まで、ショップ販売の売り物、全然、ブログとかにアップして来ませんでした。
 そっちも、アップしようと思います。
 今の私を。
 ホンマは、とんぼ玉作家として特徴的な作品を作っていると思われたいがために、外に出してこなかった、ショップの商品を、ちゃんと、ネット上にご紹介します。
 ↑画像アップするより、冗長な文章をだらだら書く方が好きなくせに。(^^;
 楽しんでいただけたら、嬉しいです。

 また、画像、撮ります。
 今、電気炉の中で冷めかかっているのも。
by glass-fish | 2016-03-10 02:04 | その他のタワゴト