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とんぼ玉作家ガラスのさかなの「タワゴト日記」

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今年のふく蔵さんのテーマ・・・・・・

 って、めっちゃ大げさな。(^^;
 せっかくの個展なので、何か、その年のタイトルを付けたいなあって、思う訳なんです。
 なんかカッコ良いでしょ、そういうの。
 時間がなくて困った去年でさえ、「移ろう色」って、タイトル付けました。

 今年はどうしようかなあ。
 去年は、2月10日に、DM画像を撮影している。
 今年は、スタートが13日遅い物の、いくらなんでも、もう決めないと。

 何か新しい作品を使いたい気もしつつ。
 そういえば、ふく蔵さんは、新作発表というよりも、アクセサリーを求めるお客様に分かりやすい物を優先に考えて来たんだった。
 自己満足で、新作載せても、とんぼ玉マニアじゃあるまいし、そこは伝わらへんよねえ。

 そんな、ああでもないこうでもないと、迷走しつつ。
 ふと、あることに気づいた。

 今年は、今のところ、ボロで製作しています。
 また、サタケやモレッティでも作る予定なんですけど。
 DMをボロにしようかと思ったので、まずは、ボロから。

 で、この頃、ボロがちょっと分かって来た。
 今まで漠然と、ソフトガラスよりも、溶着をきっちりしないと外れるとか、硬いとか思っていたんですけど。
 ボロは、すんごく、「足が短い」ガラスなんですよね。
 そして、とても冷めた状態でも、割れないガラス。
 ソフトガラスと同じ感覚で点打ちをしようとすると、こっちんこっちんで、暖めてあげないと、点がくっつかない。
 それって、ソフトガラスなら、冷めすぎて、熱い点を冷めた本体に打った瞬間、本体が割れる状況なのに、耐熱ガラスだからこそ、割れずに保っているっていうことなんだと気づいた。
 そこまで冷めていたら、仮にソフトガラスがそこまで冷めても割れなかったとしたら、ソフトガラスでも、点はくっつかない状況だろう。
 ボロの場合、足が短い(柔らかい状態の作業温度にある時間が短い)ので、あっという間に、そのコッチコチの状態にまで温度が下がるということなんやな。
 溶着をきっちりしないと外れるというよりも、ソフトガラスではありえないほど冷めた状態の物が割れず、その状態の物に、点を打ってしまっている状況であれば、明らかに溶着不足やもんね。

 そうそう。
 足が短いというか、冷めそのものが早いと思う。
 で、熱容量を調べてみた。
 意外にも、熱容量は、ソーダガラスや鉛ガラスより、大きかった。
 ただ、比重は、ソーダガラスや鉛ガラスよりも小さい。
 なので、熱容量を、体積当たりで計算しなおすと、同じ体積の物があたたまるのに必要な熱量は、同じくらいだった。
 しかも、ボロの方が、軟化点や作業温度が高いので、
同じ体積の塊で比べると、室温まで温度が下がったときに失う熱量は、ソーダガラスや鉛ガラスより大きいことになる。
 でも、冷めは早い。
 確かに、ボロの方が、熱伝導率が高かった。
 柔らかくなるのに、けっこうたくさんの熱エネルギーが必要なのに、それを放出して温度が下がるまでの時間は、短い。
 そういうガラスなんやなあ。

 一つ思うのが、冷めが早いと、パーツを作る時、楽。
 花弁パーツを作り、冷めるのを待つ。
 花芯パーツを作り、冷めるのを待つ。
 冷めてから割って、花弁パーツと花芯パーツを組み合わせて完成させる。
 この一連の作業の際に、冷めるのを待つという時間が短い。
 そして、予熱も、パーツがそんなに大きくなければ、電気炉で時間をかけて予熱する必要もなく、割れる心配も少ない。
 かなりパーツづくりの時のストレスが少ない。
 ただ。
 パーツをくみ上げるときに、パーツ同士の隙間が気泡になる、その気泡を抜きにくい。というか、なかなか気泡にさえならず、貫通した隙間のままで、居座り続ける。
 パーツを引くとき、ソフトガラスだと、全体を均等に暖めて、ゆっくり一気に引くのに対し、ボロはそれが向かない。
 冷めるのが早いから。
 端から、順番に細くしていく。
 温めている所以外が冷めていても、そこが割れはじめる怖さはあまりない。
 よほど大きなもので、隙間だらけでみたいに、割れやすい要因が大きい物もあると思うけど。

 で、やっぱり。
 パーツづくりの際に、安定的で濃い不透明色があまりない。
 そりゃそうやんな。
 発色剤は共通しているはずなのに、ボロの色ガラスの場合、ガラスごと、発色剤が、より高温にさらされることになる訳で。
 高温に耐えきれず、発色剤が、化学的な変化をしてしまうってことやもんね。

 変色系のストライキングカラーや、リデュースカラーがあるのも、その色の不足感を補う意味もあったのかも知れないと思う。
 この辺の扱いも、去年の、「移ろう色」で、ソフトガラスで、いろいろやってみているので、基本的な挙動は基本的には、一緒のはず。

 とまあ、ボロ、なんだか良く分からず、こわごわ使ていたけど、何かちょっと、分かって来ました。

 で、ずっと戻って。
 そんな、ああでもないこうでもないと、迷走しつつ。
 ふと、あることに気づいた。
 訳なんですよ。

 そう。
 本来、立体を作るのに向いた素材やんな。
 そんな、たいそうな立体はともかく。
 球体じゃなくても、良いんやな。

 そうか!
 何作ってもエエんや!!!
 ↑ただし、センスと、腕次第やけどね(^^;

 何作ってもエエんや!!!
 その感覚は、小学校の時の図工で教材を渡されたときの、あの感覚!
 すっかりうれしくなって。
 でも、立体を作るセンスは乏しいので。(^^;
 とりあえず、ガラスの指輪を作ることにしました。

 結局、ふく蔵さんの今年のタイトルはまだ決まってない。
 でも、テーマとしては、球体からの離脱みたいな感じ。

 過去、小難しいパーツや複雑な形をインプロージョンで作ることを目指していた。
 でもま。
 ある意味、そういう物からも自由になって。
 私が付けたいアクセサリーを作ろうって思います。
 意外と、シンプルなのが着けやすかったりします

 ああ、何を作ろうかなあ。
 そう考えている時が、一番楽しかったりする。
 なんだか、とっても、ウキウキ、楽しいこの頃です。

 って、タイトル・・・・・・(^^;


by glass-fish | 2018-02-08 00:03 | とんぼ玉・ガラス