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とんぼ玉作家ガラスのさかなの「タワゴト日記」

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極悪人と呼ばれようとも

 過激なタイトルにしてみました。(^^)

 父の初盆です。
 日ごろから、あまり、ちゃんとお供えとかしてなくてゴメンよ。
 7月の父の誕生日には、桃を1個、お供えしたけど。

 初盆なので、いろんな方が、父にお供えを持って来て下さいます。
 親戚、父の同級生、ご近所さん。
 今どきなので、お供えをいただいた後、洗剤をその場でお返しする。
 あとで、お供えを分けた物を配ったりすることもありますが、洗剤をお返ししているので、必ずしも分けて配らなくても良いんですって。
 こういうしきたりって、分からなくて困ります。
 母も、頼りにできなくなってきてるし。
 母が頼りにならない時に、めっちゃ頼りにしていた叔母(父の妹)は、父より先に亡くなってしまったし。
 で、また、誰か家にいればいいんですけど、いない時もあって、すれ違ったりして。
 で、弟か義妹がいない時は、私が受け取って、お礼を言って、洗剤をお返しする。

 お供えを持って来て下さった方に、玄関で、必ず聞かれます。
 「どの子?」
 玄関には、2人の甥の、中学くらいの頃の野球チームで撮った集合写真が飾ってあります。
 ちゃんとプロに撮ってもらって、大きく伸ばして、シンプルな額縁に入れてある。
 「あ、そっちお兄ちゃんの方で、今回、高校野球をしてたのは弟で、こっちの、あれ?どこに写っとったっけ。あ、これこれ、この子です。」
 「いや~、惜しかったなあ。エエ試合やったんやろ。」
 「そうなんです。西兵庫代表になった、あの明石商業を相手に、後半までリードしとって、9回で追いつかれて、10回延長まで粘ったんですけど。」
 「出とったったんやんな。」
 「はい、2年ながら、スタメンでショートなんです。もうね、甲子園、目の前にぶらさがっとったくらいの気持ちでしたからねえ。」
 「見に行ったったんやろ。」
 「いや、まあああ。」
 と、そんな会話を、ご近所さんと。
 そして、従姉と、叔母と。

 ちなみに、小野教室の生徒さんで、西脇市だったかに会社がある生徒さんによると、小野高の出身じゃなくても、縁者が通っている訳でなくても、浮足立って、試合が気になって、「アカン、仕事なんかしとられへん」っていうんで、みんなで仕事止めて、試合の成り行きを見守ったんですって。
 そうそう。
 動物病院でも、自動車屋さんでも、チェックしてはって、みんな言われた。
 介護施設の看護師さんにも、母、言われたんですって。
 弟によると、甥の自転車のメンテに行った自転車屋さんでも。
 「この子やんな」
 「あ、これは自転車ですけど。(持ち主です、高校野球してるのは)」
 って、知っている人には、みんなに言われると言ってました。

 生徒さんの言葉を借りれば。
 「まあ、都会の人とは、温度差があると思いますけどね。」
 「まあな。」
 最近では、中学の内からの熾烈な青田買いをやめようという取り決めができて以来、私学に強い子が圧倒的に集まる状況ではなくなったため、強い子は、県外に流出することも多くなり(北海道の駒大苫小牧に行った田中マー君等)、最近は、兵庫県では、公立の高校が勝ち上がることができるようになった。らしい。(レッカーのお兄さん談)
 ある意味、分散して、小粒の闘いになったと言われているんだそうだ。
 そう、地元公立校が、甲子園なんて、兵庫県に置いては、夢のまた夢だったのだ。
 以前なら、報徳、東洋大姫路、滝川、育英等々、大体、野球に力の入った私学が行っていた。その壁が厚すぎて、公立が甲子園なんて、なかった。
 今年は、西兵庫大会の16強が出そろった時点で、全て、公立だったらしい。
 田舎では、例えば、旧北播学区一つとっても、三木市民なら、神戸の私学には通えたかもしれない。でも多くは、通学時間の制約もあって、北播学区の子は、北播学区の高校に行く。
 社高校が、甲子園に出たら、本人が、親戚が、友達が、社高校出身で。
 社高校が甲子園に出た時は、異様な盛り上がりでしたとも。(黒田庄町出身で、社高校OBのトータス松本も、メッセージ寄せてたそうで)
 三木も、西脇工業も、その後に続いたけど。
 加古川北(おとなりの旧東播学区だったっけ?)が出ても、やっぱり、つい応援した。
 そんな訳で。
 自分の甥が、スタメンショートで(分かった分かった)レギュラーで試合に出た私が盛り上がるのは当然として。
 後から、気づいてみれば、周囲の人もみんな、「すわ甲子園か?」ぐらいに熱くなっていたことに、気づいてしまった。
 準々決勝と準決勝の日は、休日ではなかったので、弟、休みをあらかじめ申請していた?いや、まさかそこまで根回し良くないよねえとか思っていたら。
 社長が、「そら行ったらなアカンやろ」と、あっさりとお休みをくれたそうで。まあ、北播エリアに置いて、これで渋ったら、「ケツの穴のこんまいオッサン」認定をいただいていたことは間違いないやろうなって、思った。というか、ホンマに、当然って感じで休みくれたって。
 準々決勝のスタンドに詰めかけた人々、リタイアくらいの年齢のおっちゃんたちもいたけど、現役世代の人もいて、父兄はあのオレンジ色のを着て力入っている塊なので、その周囲で見ている現役世代の人は、父兄じゃないってことになるんですけど・・・・・・お休み取って来たんですか?みたいな。
 みんな、熱くなって、思いを共有していた。
 ああ、死んだ父にも、見せてやりたかった。
 あと、3年。
 3年病気の進行が遅かったら、軽い認知があっても、甥の試合を見せてやれたのに。
 そう思うと、ちょっと切ない。

 でもきっと、そういうことが、人が生きて行くうえでのエネルギー源になるんだと思う。
 そんなことで、いろんな人と共感できて、心がつながれる。
 そういうのが、きっと幸せっていうんだと思う。

 後悔した。
 何を捨てても見に行かなかったことを。
 大きな声で、長い人生、今この一瞬に置いては、甥の試合以上に大事なものなどなにもある物か!
 と、強く言いきれなかった、ヘタレな私に対する怒りと後悔である。

 そう、仕事を捨ててまで行くことに、極悪人と呼ばれても、オバは、極悪人になるべきであった。
 しまった。
 変に、良い人でいようとして、一生の後悔を残したかもしれない。

 2度とない、準決勝だっただろう。
 来年があって、どんな結果だろうと、今年は、一度きりなのだ。

 ま、甥の高校野球に熱くなれるのも、あと一年。
 とりあえず、まだ、一年あって、良かった。
 来年は、一回戦から見に行こうと思います。
 甥、今年のピッチャー(先輩の正中くん)と比べると、球速がそこまで早くないと弟が言っていた。コントロールで勝負なんだそうで。
 あ、そうそう。
 来年は、エースです。
 ↑きっちり、自慢しとるし(^^;
 というか、ピッチャー、また一人しかいないチームで戦うんですって。
 いやいや、そういう意味では、今年、ピッチャー正中くん一人で、ホンマに頑張ったよね。
 高校野球は、ある意味、プロまではいかない球児たちの集大成じゃないですか。
 甥も本気やけど、他のチームの他の子達もみんな本気。
 それだけに、一勝だって、簡単じゃないのが高校野球です。
 やっぱり、甥が公式戦で投げるのをちゃんと見たいので、来年は、一回戦から見に行きます。
 うん。

 そのためになら、私は、悪になる!


by glass-fish | 2018-08-12 17:08 | とんぼ玉教室