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とんぼ玉作家ガラスのさかなの「タワゴト日記」

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2010年 11月 11日 ( 1 )

ペーパーウェイト

 今日、KCC三宮の教室の日でした。
 また、窓から、くるくると移り変わる光の下の景色を眺めていました。
 う~ん、のどか。

 さて。
 帰り道に、今日は、とんぼ玉ミュージアムへ行きました。
 ↑2週間前は、ロペックスへ出かけたのだ
 ペーパーウェイトとマーブルの展示を見たかったので。

 すみません。
 下世話な感想を述べます・・・・・・(^^;
 お値段に、びっくりした。

 ポール・スタンカードの作品は、内容も価格もすごいことは、うすうす知ってたけど。
 それは、もっともっと、手が出ない金額だったけど。
 それでも、目の前の作品の中には、けっこうなお値段のものが・・・・・
 にじゅうまんえん・・・・・以上・・・・ですか。

 確かに、いろいろとすごいんですよ。
 これまた、作り手の視点で、見ちゃっていやらしいんですけど。
 海外の作家さんの高額な作品は、まず、気泡がほぼない。
 多分、ショットのコブとやらを使ってはるのと、処理がすごいからだと、見受けたんですが。
 ショットのコブというのは、ショット社の透明なガラスを、直径が大きくて高さがあんまりない円柱型の塊にしてあるもので。
 多分、坩堝で溶けたきれいなガラスを、どうにかして筒状にしてあるはずで。
 溶けたガラスをすくって型に流し込んだか、さおに巻き取って成形したか。
 バーナーワーク用に細く作られたロッドを、炎で溶かしなおして固まりにするよりも、中に汚れや気泡が入りにくいんだと思う。
 でも、DVDを見ていると、コブをポンティ(大きい)で、ピックアップして、グローリーホールで溶かして、でも、その後に、皮むきをしてはるので、コブの中はきれいでも、表面は、フツーにおいていると、フツーに汚れの原因を拾うんだと思う。
 酸化したり、ほこりがついたり、湿気にさらされたり、人の手の油が付いたり。
 さらに、中身のお花のパーツを作り終えて、バキュームを使って、お花のパーツを、透明の塊でケーシングして。
 このときに、パーツのややこしいあたりに、ホンマに気泡って入らへんねんなあって、感心してみたり。
 で、ケーシングが終わった後、バキュームの機材に触れた部分が、汚れを拾っているので、底から側面から、汚れた部分の透明ガラスの皮むきをされている。
 と、そんなこんな経緯で、あのすごい透明な塊が実現する。
 あまりの美しさに、くらっくらした。

 でも、気泡の処理は、圧倒的に、海外の作家さんが上手いんだけど、作品的には、日本人は日本人の好む色彩の世界で作ってはる作品に心惹かれましたとさ。
 気泡がいくらかいてたけど、お花の出来で選んだら、これがエエなあって思った。
 手が届かなくはない金額だけど。
 こないだ小さいテレビ買ったので、買えませんでした。
 ↑そういえば、内田先生の作品とか、上村さんの作品とか、最近あれこれ買ってるわ・・・・・・
 ↑↑それらの出費から、1年くらい経過していれば、勢いで、「買います!」って、叫んでいたかも

 こういうのを見ていると、確かに作りたくなりますねえ。
 こんなに広い空間に、好きなエレメントを埋め込んだ大きな透明の塊の作品。
 けど・・・・・・
 こんなん、バーナーだけで作るのは、最近トシやし、いや、仮に若かったとしても、決して華奢なほうでないにしても、体力自慢のお兄ちゃんでないと、私には無理。
 大きな塊を素早く溶かせる、グローリーホールがないと、体が持ちません。(^^;
 まあ、コブを使うんであれば、坩堝のガラスを溶かしたまま維持するような、吹きガラスのスタジオみたいな維持費はかからないんだろう。
 そうなると、大きな電気炉とグローローホールは、設備としては欲しい。
 そうなると、今より広いスタジオが必要。
 ということは、現実にやりたい場合は、大き目のバーナーで、体力でカバーなのか・・・・・・(^^;
 マッチョなアメリカ人作家のような、腕力が欲しい。

 と、そんな、非現実的な妄想を描いている瞬間は、楽しい。
 自分にはなかなか手が出ないことを、出来ないかなあなんて考えている瞬間は、ガラスを始めたばっかりの頃のワクワク感に似た気持ちが、ふつふつと湧いてきて。
 誰か、コブをピックアップして、汚れ取りをしてくれたら、どんなに楽か。
 いや、パーツを作って、小さな手持ちのバーナーでつなぎ合わせて(アッセンブルというんだそうだ)、「はい、ヨロシク!」って、パーツを渡して置くと、限りなく美しい透明のガラスの塊の中に入って、返されてきたら、楽で良いだろうなあ。
 ↑ムシが良すぎる
 ↑↑私が趣味でやっているお金持ちなら、どこかに依頼したらやってもらえるかも知れんけど

 何となく、手が届きそうな、でも、そのままのは、なかなか難しそうな。
 そういうものを見ていると、今出来ることの延長上に、何か、取り込めないかなあなんて、考えてしまいます。
 そんなこんな刺激をもらいました。
 ほんと、楽しかったです。

 ひょいと見にいけるのは、ミュージアムが近いことの恩恵ですねえ。(^^)
by glass-fish | 2010-11-11 00:34 | とんぼ玉・ガラス