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とんぼ玉作家ガラスのさかなの「タワゴト日記」

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2011年 05月 09日 ( 1 )

気持ちを切り替えよう

 先ほど、お仕事関係で、一件お断りのメールを入れました。
 ほっ。(TT)
 展示会などのオファーの場合、滅多にないのでお断りすることも滅多になく、本当に忙しいときは正直にそうお答えするので、そういうのは、ストレスにあんまりならないんですけど。
 たまに、とてもお断りするのを言いづらいこともあって。
 というか、珍しいケースなんですけどね。
 やっぱり、いい年になってくると、NOって、言いづらい。
 胃が痛いッす。
 しかも、小さい人間でごめん!って、思いながらお断りするときは、余計です。(TT)
 とりあえず、蓋をして、早く気持ちを切り替えます。
 ↑思うに、私って、セロトニンの出が、悪いタイプなのではって・・・・・・(^^;

 話は変わって。
 昨日のNHKスペシャル、写楽の正体のお話でしたが、すごくおもしろかったです。
 なんと、正体がわかったんですって。

 能楽師、斎藤十郎兵衛という人なんですって。
 誰?

 謎だから、良かったのか?
 いえ、真実も、いろいろ思わせるところがあって、切なかったです。

 能楽師というのは、階級は武士なんだそうです。
 斎藤十郎兵衛さんは、世襲で、端役しかできないポジションだったそうで。
 しかも、当時の武士って、本業以外やってはいけなかったんですって。
 商人のボンが、実質人にお店を人に任せて、名前だけ旦那で、実は絵師みたいなのは、オープンにできたが、武士は、できなかった。

 写楽は、活動がたった10ヶ月。
 初期の物は、個性的で、徐々に、売れるものを求められて、比較的ありきたりな感じに変わって行き、ついには、突如、消えてしまった。

 そうか~。
 版画って、出版業やから、売れないと続かんのやねえ。
 それに、今では、秀逸と評価されている初期の個性的な作品は、当時、華やかな役者絵を求める人の需要と一致してなかった。
 結局、売れないから、版元の蔦屋に見限られたのか、写楽の方で現状が嫌になってやめたのかは、謎なんだそうです。

 それにしたって、本業だけで、別段食べていけるのに、何故に、絵を描いたのか。
 世襲で端役しか演じられなかった現状に、自分の存在を確認する何かが欲しかったからなのではないかという話でした。
 そういうところが、切ないなあ。

 今まで、一介の能楽師に、急に絵が描けるのか?と、言うことで、他の有名絵師説があったそうですが。
 そういえば、時代が違うとは言え、現代でも、会社員でべらぼうに絵が上手い人はいらっしゃいました。
 そういうのは、どこに生まれたかは、関係ない物ねえ。
 止むに止まれぬ思いで、自己表現として、自分にもできることがあると、自分自身に納得させるために、描かねばならなかった。
 何か、そういうところが、一つ切ないところです。

 そして、商業ベースに乗っかるかどうかってところは、昔でもあったんだなあというのが、もう一つ、厳しいというか、悲しいというか、辛いというか。

 一時、自分がどこまでできるか、やってみて、ああこんなもんか、みたいなところが見えたとき、もう良いかなあと思いはったのかなあ。
 世間には、才能のある人というのはいて。
 迎合して作るものって、実は、つまらないってことを、確信している人もいて。
 ↑実際に、いはったもんね
 でも、その確信が正しいか、時々揺れてみたりして。
 そうして、急に、江戸のいわゆる商業的な絵の世界からは、消えてしまった。
 その後、写楽は、自分のために、描きはったんやろか?

 例えば、他に本業のない絵師の場合、迎合してかかなくてはいけなくても、他のことができないなら、生活のために描き続けるしかないかもしれない。
 そうしたら、葛藤の先に、何か、違うものも見えてきたかもしれない。
 残念やなあ、写楽に、本業があって。

 写楽には、武士として「家」があって、子供もいたらしく、お父ちゃんとして、守らなくてはならないものもあったらしい。
 そんなこんな、いろんなところを含めて、とても人間臭い現実が、見え隠れして。
 謎でなくなっても、考えてみれば、いろいろと、感慨深いものがあるなあ。

 そうそう。
 これしかできないから、あの手この手で、食べて行ってますだ、私。(^^;
by glass-fish | 2011-05-09 23:50 | その他のタワゴト