人気ブログランキング |

とんぼ玉作家ガラスのさかなの「タワゴト日記」

firegoby.exblog.jp
ブログトップ

2014年 12月 19日 ( 1 )

ステンドグラス

 昨日の、才能ランキングという番組で、ステンドグラスを作って、才能を競うというコーナー、見ていて、ステンドグラスを習いはいじめた頃の、ドキドキ感を、思い出しました。
 私が習っていた期間は、3年ほどで、フュージングやとんぼ玉を始めたことで、自然とフェイドアウトしてしまったので、あんまりいろいろやってません。
 立体的なランプを作り始めて、完成させずに辞めてしまいました。

 それにしても・・・・・・
 ステンドグラスとは!
 初めての方が、あんなに上手に作られるのに、ほんとに驚きました。

 見たところ、選んだガラスは、スペクトラムやココモなどの、比較的安価で、カットもしやすいガラスがほとんどでしたが・・・・・・
 完成品を見ると、透明なガラスの表側から、斜めにガラスの切り口が見えるのですが、結構ぴっか~と反射していました。
 ってことは、ルーターという道具で形を微調整することなく、カットして角だけ砥石で処理したってことで、スパッと一発で形を決めたってことです。
 相当経験を積んだ人でも、なかなかそうは行きませんもんね。

 たとえば、丸いガラスを切るのは、比較的切りやすい。
 ところが、三日月形の場合、丸い円弧の方は切りやすくても(丸を切るのと同じ理屈)、逆側のえぐれた側を切るのは、実はとっても難しい。
 三日月形の場合、まず、えぐれた側からカットする。
 そして、そこがカットできてから、外側の円弧の側をカットする。
 既にある程度細くなってしまった物を、えぐれた側から切ると、細い部分が持たなくて、ぽきっと割れてしまいやすいからだ。

 そういう、難しいえぐれたラインが多用されている作品が、たくさんあった。
 私の先生は、自分でデザインする場合、初心者のうちは、そういう部分を作らないようにと、教えてくださった。
 そりゃそうだよね。
 あんまりポキポキ割れたら、凹むもんね。
 ガラスの模様を見て、欲しい形を決めた後も、失敗して一部が割れたときでも、割れたところから無事なとこに、欲しい形をずらして取れるようにって、こっちから切るんですよって、教えてもらったり。
 経験に裏打ちされた合理的な方法を、教えてくださったなあ。

 まあ、そんなこんなを思い出して。
 初心者からこんなにお上手なんて、ほんとに器用な人を厳選したってことなのね。

 個人的な感想では、ダメ出しをされまくっていた梅沢さんのリンゴの構図が、初心者には一番作りやすい構図だなあと思った。あの、リンゴの実の内側の白いところと芯の部分の境目で、白いところが、芯のかたちにえぐれている所を除いて、めちゃ難しいカットはなかったと思う。
 センスはというと・・・・・・(^^;

 こういう番組を見て、やってみたいって生徒さんが増えるとしたら、先生としてはありがたい限りだろうな。
 ただ、あの人たちは、たまたま、初心者にしてはうますぎる人たちだから、あんなに簡単にできるんだって思って来られて、現実を知って凹まれたら・・・・・・

 私個人のことを言えば。
 ステンドグラス第一回目は、ガラスを直線に切るのに、一回ごとに、ドキドキで、切れるごとに感動した。
 吹きガラスは、一緒に始めた人たちの中でも、決してうまい方とは言えず、自分でも野暮ったいものを作ってるなあと思いつつも、形ができてくるドキドキ感に、感動し、自分がヘタだとか、あんまり人と比べて凹むことはなかった。ただただ、作っている感じが、楽しくて、いつも一番に吹き場に行っていた。
 とんぼ玉も、点うちをさせたら、あらぬところに、手が勝手に点を打っていた。

 子供のころから、図工は好きで、得意とは思っていた。
 が、好きで得意な人たちが集まると、その中では、あんまりうまい方ではなくて、細部も雑かった。
 昔からそうなので、人よりヘタなことに、凹んだりはしなかったっけ。
 ただ、どんなものを作ろうか、次はどんなことができるのか、それが楽しみで仕方なかった。
 できないことは、穴が開くほど、先生のデモを見て、自分の作業を思い返し、理論で埋めつつも、デモを見て、デモを見て、体で覚える。
 もしかしたら、何かをするとき、簡単にできる物ではつまらないと思っている自分がいるような気もする。
 いや。
 吹きガラスやとんぼ玉は、自分にはできない遠い世界の物と、ずっと思っていた。
 それができるなんて!って思ったとき。
 難しくないわけがないと、思っていたような記憶がある。

 とんぼ玉教室の生徒さん達が、一生懸命なのを見ていると、そんな自分を思い出す。
 楽しいよねえ。
 難しいことがあったっとしても。

 で、ふと思い出した。
 会社員時代に2年ステンドグラスを習い、会社員をやめて、ガラスで食べていくと決めたとき。
 ステンドグラスの先生が、心配して、いろいろ励まして下さった。
 簡単な気休めなんていう人ではなかったけど。
 時々思い出してみる言葉がある。
 「あんたなあ、誰でも物が作れるように生まれつくわけやない。自分がそう生まれついたんは、幸せや思わなあかんで。」
 そう。
 物作りに興味がない人にとっては、どこが?って感じですが。
 この楽しみを知っている人にとっては、それを知っていることが、幸せだと思う。

 先生、どうされているかなあ。
 とんぼ玉で頑張っていることは、ご存じで。
 でも中途半端にやめちゃってごめんなさい。



 ブログランキングに参加しています。
 よろしくお願いします。↓

にほんブログ村 ハンドメイドブログ とんぼ玉へ
にほんブログ村
by glass-fish | 2014-12-19 22:43 | 日常