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とんぼ玉作家ガラスのさかなの「タワゴト日記」

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2018年 04月 29日 ( 4 )

ふく蔵さんキャプション 『「耐熱ガラス」と「ソフトガラス」「耐熱ガラス」と「ソフトガラス」』

「耐熱ガラス」と「ソフトガラス」

 とんぼ玉などに使われるガラス(ソフトガラス)は、急加熱、急冷によって、割れてしまいます。一方、熱変化に強いガラスとして開発されたものが、耐熱ガラス(硼珪酸ガラス)です。

 ソフトガラスで、立体を作るのは、とんぼ玉などの球体を作るよりも、ずっと難しいです。
 融かしすぎると崩れ、融かし方が足りなければ熱のかかり方が部分で違うために割れやすくなります。作業中にも、塊よりも細い部分が早く冷めるため、作っている最中に割れてしまうことも多いです。
 一方、耐熱ガラスでは、作業中に部分的に冷めてもほとんど割れることはなく、圧倒的に安心して作業できます。完成品でも、冷める前の内部に熱のばらつきが原因でできる歪が小さいため、割れにくく丈夫で、立体を作るのに向いています。
 また、透明がきれいなため、大きな透明の球体などは、奥まですっきりときれいに模様が見えます。マーブルなどの、透明で大きな塊の作品にも向いています。

 一方で高温でないと融けないため、発色剤が熱による化学変化で壊れるため、比較的低温で扱えるソフトガラスほど、自由に色を使うことができません。
 柔らかくなってから、固まるまでの時間が早いため、ソフトガラスでできる作業で、やりにくい物もあります。

 また、最近人気の人工オパールは、ソフトガラスとは膨張率の差が大きいため、封入すると割れることが多く、一方で、耐熱ガラスにはかなり大きなものも封入することができます。

 ソフトガラスと耐熱ガラス、それぞれに得手不得手があります。


by glass-fish | 2018-04-29 22:37

ふく蔵さんキャプション「銀による窯変」

銀による窯変

 ガラスの色は、工業的な製品を作る場合、焼き方によって色が変化するものよりも、安定的にいつも決まった色になる色が好まれてきました。
 一方、個性的な作品を追求するような場合では、焼き方で発色が違う、もっというと、一つの作品の部分によって色が違い、グラデーションができるような色の面白さも、好まれます。

 特に、銀を使った発色は、厚さや焼き方を変えることで、様々な色を出すことができます。
 メタリックな「銀色」、ガラスに溶かし込んだ際のコロイド発色では「青~緑~黄~黄土」、銀の薄い膜による油膜のような「虹色」。
 黄土色の層が薄い場合には、白に見えます。

 ガラスに溶かした時、最初に青、次に緑、その次に黄色と変化し、最後には黄土色になります。黄土色までの色は、一瞬で通り過ぎるため、とりわけ美しい青や緑をきれいに発色させるのは、難しいのです。

 同じ窯変色でも、銅による銅赤の発色は「酸化銅の結晶」の微細な粒粒が、ガラスに無数に浮かんでいる状態です。
 一方で、銀による発色は、「金属銀」の微細な粒粒が、ガラスに無数に浮かんだ状態です。
 どちらも、コロイド発色と呼ばれています。粒粒がガラスに無数に浮かんだ状態は、空気中に微細な水滴が浮かんだ霧や雲と、同じ現象なのです。
 銀の微細な粒粒でできる、青い霞のような色が、宇宙の星間ガスに見えてくるのは、このような共通の現象のためかも知れません。

 金属銀の微細な粒、サイズが400nm(ナノメートル)程度の時に青い色に見えるようです。サイズが徐々に大きくなるにしたがって、緑、黄色と、見える色が変化します。
 そのため、部分によって、色んなサイズの金属銀の粒粒があれば、複雑な色に見えてきます。
 この発色の現象は、「局所的表面プラズモン共鳴」という現象です。銀による発色は、以前から使われていますが、その仕組みは、最新の量子力学で、ようやく説明がされるようになりました。


by glass-fish | 2018-04-29 22:36

ふく蔵さんキャプション「宇宙のマーブル」

宇宙のマーブル (Unierse Marble,Cosmic Marble)

 球体のガラスを、グラスマーブルと言います。
 ビー玉も、マーブルです。
 最近、日本では、宇宙のデザインのマーブルがブームになっています。個人のSNSがきっかけでテレビ番組で紹介され、一気に人気に火が付いたようです。

 現在、宇宙デザインのマーブルを多くの作家が作っていますが、オリジナリティあふれる宇宙のマーブルを作った元祖は、アメリカ人作家、ゲートソン・レッコー氏です。現在開催中の、神戸とんぼ玉ミュージアムの企画展「それぞれの宇宙展」でも、その作品の一部を見ることができます。
 2008年に、ゲートソン・レッコー氏の作品が、とんぼ玉ミュージアムにやってきて、同じころ作家さん本人も来日、ワークショップを開催しました。

 一方で、アメリカでは、多くの作家が人工オパールを封入した作品を作るようになっていて、この人工オパールの球形の物を、惑星や恒星に見立てて、宇宙のマーブルに取り入れられるようになりました。
 また、銀による窯変色なども、宇宙の景色を思い起こさせることから、銀河や星間ガスの表現に利用されます。

 小さなガラス球体の中に広がる、無限の宇宙を、ぜひ覗いてみてください。


by glass-fish | 2018-04-29 22:35

ふく蔵さん作品展、5日目

 ふく蔵さんの作品展、5日目が終了しました。
 また、写真撮るの忘れてました。

 今年は、今日までバタバタでした。
 搬入を終えて帰ったら、ランの首が首輪が擦れて、酷かったのでお薬を塗っていたら嫌がられて甘噛みされ、思いがけず1センチくらいの傷ができたので、念のため救急に行き。家に着いたら9時半。
 火曜日は、初日を終えて帰って来たら、ランの様子がおかしいので病院に連れて行き。その晩に、血便は出るわ急に体調が明らかに悪くなって死にそうな気がして付いていたので3時間しか寝てなくて。
 水曜日、母の転院予定の日に、まず動物病院にランを連れて行って、転院には従姉に行ってもらい、ランの病院から帰って私も合流し、そのまま昼過ぎまで母についていて、ふく蔵さんに行けたのが午後2時。
 木曜日は、ランの病院に行き、母の様子を見に行き、教室の準備をして、午後から夜まで教室。
 金曜日も、ランの病院、ふく蔵さんの店番、そのあとランを明るいうちに車で田んぼに連れて行き、母の様子を見に行き。母が食べた物を戻してしまい、お洗濯に一度帰って洗い終わっていたパジャマを届け。
 でも、金曜にはやっと、ランがご飯を少し食べてくれた。(TT)
 今日、土曜日は、ランの点滴はなし。ステロイドと抗生剤の注射だけしてもらい、錠剤のステロイドと抗生剤の飲ませ方の作戦を、先生に教えてもらった。そのあと、ランを田んぼに連れて行ってから、帰って着替えて、ふく蔵さんへ。店番を終えてから、母の病院に行き、フルーツしか食べないので、小さなデザートを買いに走り、おなかにすっかり治まるのを確認してから、ランを車で散歩に連れて行った。

 母も、少しは食べてくれているので、まあ、ホッとしつつ、今後も連日食べ物の持込みの予感。
 ランは、山を越えたので、ちょっとホッとしつつ、後は皮膚が荒れてかゆくて掻きまくって傷になっている感じが落ち着くまでお薬を飲ませ、それが落ち着いて首輪が付けられるようになるまでもう少しかかりそう。
 どっちも、待ったなし。
 母に関しては、やっぱり、禁食1週間からの回復のハードルの高さを、ひしひしと感じた。
 今日、動物病院の先生と話していて、どうも、ランちゃん死んじゃうはオーバーだったと思ったのが、やっぱり、意外とそうでもなかったかもと思った。あの日、丸くならずに横になって伸びたみたいに寝つつ、うつろに目を開けたまま息が浅くなって、体温が下がって行ったので、両手で体を温めつつさすっていた。センセーの仰る危ない寝方、その物やん。
 良かった、生きてて。(TT)
 従姉から伯母、伯母から伯父に、母の転院の顛末が伝えられ、母より犬だと思われたらしくて、伯父にあきれられたらしい。
 まあな、犬を飼っていない人からしたら、そんなもんなんは、分ってるさ。
 とにかく、従姉には、ひたすら感謝感謝です。

 という訳で、明日からは、ランの病院がもうないので、ちょっとは、朝ゆっくり準備してからふく蔵さんに行けそうです。

 逸れた話が長すぎやん。(^^;

 初日に、クラゲが欲しいと仰るお客様が来られて、クラゲマーブルをお買い上げいただきました。
 オパールが入っているのではなくて、クラゲ単体の。
 しかも初日!
 めっちゃ嬉しかったです。
 本当にありがとうございました。 
 何か、幸先良い感じ。

 初日に、ランが2回目に見つけた猫をもらってくれた、大阪に引っ越した生徒さんが来てくれて、ネコちゃんの様子を聞けました。やっぱり、お転婆やったんやな。私に呼ばれて茂みから出てくるくらいやから、
 お買い上げも、ありがとうございました。
 会えてうれしかったです。

 今日のところは、お客様の出足は、ゆっくり。
 土曜なのに少ないなあと思ったけど、今回、会期中にお休みが7日もあるので、まあこんなもんかなって感じです。

 今日、5日目にして、やっとキャプション3つを作った物を、ふく蔵さんに展示できました。
 家で、そういうことをやっている時間がなかなかなかったんです。
 あ、4日目に、化け猫のマーブルの展示と、インプロージョンネコちゃんペンダントトップに税抜きにしたタグをつけなおして展示しました。
 ちょこちょこと、様子見をしつつ、この一年に作った作品でまだ出していないのを追加してます。

 明日こそ、画像アップしたいです。
 水中花のとんぼ玉を現地作成できるスタンバイもできました。
 でも、意外とお客様と話していると、作っている時間はないですね。
 実演しますってDMに書いたので、明日は実演しよう、きっと!

 今年、展示台をほぼすべてウォールナット色のニスを塗った板にしたので、落ち着いた質感で、けっこうエエ感じです。
 それに、スポットライトを12本。ライトの色温度が5000K(ケルビン)なので、色味もなかなかで、これもエエ感じです。
 アクリルケースにクラゲマーブル他を入れたのも。
 ボロシリケイト(耐熱ガラス)メインの展示は、思った以上にきれいです。

 ふく蔵の作品展、みなさま、ぜひ、見にいらして下さいね。


by glass-fish | 2018-04-29 00:48 | 作品展、イベント