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とんぼ玉作家ガラスのさかなの「タワゴト日記」

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2018年 07月 27日 ( 1 )

塞翁が馬

 リケジョ崩れの、論理思考、自称科学信奉者です。
 ただ、そうでない自分が、妙に最近主張して来ます。

 とてもお世話になっている看護師さんがいるんですけど。
 日ごろ、軽口や冗談も言いやすい人で。
 何か、ちょっとつまずいたか何かの時に、その人に、「骨太でたくましいので、生まれてこの方、骨折したことないんです」って、言うと。
 「私もそう豪語してたら、直後に、こんなことで?みたいなことで、すごい骨折をしたんです。」
 「え?そうなんですか?でも、私、ずっと言ってるけど、まだ大丈夫。」
 「私、あの時、死んだんだと思うんです。」

 その看護師さんによると、手相を見てもらうと、生命線が短い。本来、その骨折の時に死ぬ運命だったのを、酷い骨折で済んだ。占い師に、身内に誰か早死にした人がいるはずで、その人の分を、あなたは今生きていると言われたんだと。
 論理的思考をするなら、探せば、誰にだって、一人くらい早死にした身内の心当たりはあるものだと言えるけどね。
 彼女、優秀で、科学的にも明るい人で、決して怪しい迷信家ではないと思うんです。
 ああ、きっとその骨折の後に、今の仕事が始まったんだろうなあと、思った。
 大変なお仕事で、苦労が嫌なら飛び込まない、そういうお仕事です。
 きっと彼女は、今の仕事を、誰かほかの人の分生かされているつもりで、懸命に働いているんだろうなあと、思った。
 彼女と、そのほかのチャレンジ精神あふれる人々のお陰で、私と父は救われた。去年の今ごろの出来事だった。
 ああ、そんな風な考え方も、悪くはないんだなあと思った。

 そして。
 こないだの、右前足じゃなくて右前輪の激しいパンク事件。
 実はすでに、左前輪のタイヤに釘が刺さってパンクしていて、空気が抜けかかっていて、右前輪のパンクがなければ、気づかずに走り出して、70キロとか出ているときにタイヤがぺちゃんこになったかも知れなかった。
 ホンマに、どんくさい人なので、そんな状況だとハンドル操作を誤って、死んでたかもしれない。
 今。
 ホンマに、私で言えば、そこで、本当は死んでいたんだろうか?

 父が認知症になって、何が原因か、自分なりに納得したくていろいろ調べ、自分自身の認知症予防のために始めた糖質制限。糖質制限開始が、確か今から4年くらい前かな。
 それで、16キロ痩せて、20代の頃の体重に戻った。
 痩せる前は、降圧剤を飲んでもじりじりと血圧が上がり続けていて、つまり、動脈硬化が進んでいて。脂質異常もあって、ほんとはちゃんと調べたら食後高血糖もあったことだろう。眠いし、計算はできないし、物忘れは激しいし、思考力は落ちるし。
 デブで、ブスで、性格がきつくて、理屈っぽくてめんどくさい。
 取り得は、頭が少しは回転することだけだったのに、それも、ダメになりかかっていた。
 体も脳も、ぼろぼろで、見た目も終わっていて。
 ああ、このまま私は使い物にならなくなって老いていくだけの未来しかないんだろうなあと思い始めていた。
 あのままなら。
 今頃、内も外もぼろぼろで、満身創痍だったかもしれない。
 ハンドルを握っていて、睡魔に襲われて、死んでいても不思議はない。

 その後の介護を通じて、いろんなことを思ったし、自分なりに自分を見つめなおして、低すぎた自己評価を、健全な状態にできたんじゃないかと思う。
 介護が始まるのと同じころ、とあるきっかけでメイクをまじめに始めたら、二重になって、ちょっとうれしかったりもした。

 糖質制限を始める前の私の運命と、はじめた後の運命は、きっと違う。
 終わるはずだったものが、終わりはしなかった。

 親しくなっても、その人を友人と呼ぶ自信がなかったのに、今は、変わった。
 看護師さんや、他の人々とも、どこか同志だったり、同じ気持ちを共有できたり、そこに疑いや自信の無さはなくなった。人とのつながりを、依存的に考えなければ良いんだなあと思うようになった。
 気持ちの整理も、前よりは、上手くなったと思う。

 糖質制限成功の後、私の周辺は、激しく動いている気がする。
 ああ、きっと、これは、ターニングポイントなんだろうなあと思う。
 本当に、あの時。
 ほっともっとスタジアム神戸からの帰り道。
 私は、死んだのかも知れない。

 人間万事塞翁が馬。
 禍福はあざなえる縄のごとし。

 いろんな物事が、のちに、本当にラッキーなのかアンラッキーなのか。
 意外と、その時は分からない。
 同じ事柄でも、どう解釈するかは、その人次第。
 
 きっと、この先は、なかったかもしれない時間を、神様が与えてくれたような気がする。
 まだ、ターニングポイント以降、何も形にしていない。
 これから、またひと頑張りできるんだなあ。

 妙に、この頃、そんな風に思えるのです。
 子供のころ長かった生命線が、一時短くて、またこの頃少し伸びたんです。
 ↑偶然やろ! by リケジョ崩れ


by glass-fish | 2018-07-27 11:37 | その他のタワゴト